平成14年復刻版 A5判
古神道に伝わるという紙や紐を包み・折り・結ぶ秘法“みふみかたどり”について解説した書(昭和15年)を影印復刻。
付録篇として松浦彦操のその他の著述三篇と、図版入りの解説書「包結之栞」(編:斎藤圓)を収録。
目次:
【みふみかたどり】
自序
第一章 みふみかたどりの伝承と内容
一 みふみかたどりの伝承
(一)斎宮のひめこと『つつみ・たたみ・むすび』/(二)我家に於ける伝承と私の伝習の経路
二 みふみかたどりの内容
(一)折形象の部 {(イ)みなか折 (ロ)まつり折 (ハ)みむすび折 ・・・ほか}/(二)結形象の部 {(イ)もとゆひ (ロ)うけゆひ (ハ)かけまき ・・・ほか}/(三)神典形象より出でたる礼俗と芸術 {(イ)儀礼用の包み結び (ロ)国風芸術}
三 『つつみ・たたみ・むすび』の名称と意義
(一)つつみの意義/(二)たたみの意義/(三)むすびの意義
四 かみの意義
(一)紙と神/(二)天事(あまこと)の伝
五 みふみかたどりの本義
(一)宇宙法則の形示/(二)『みかた』と神典形象 {(イ)『みかた』の名称と意義 (ロ)みかた折 (ハ)みかたと御手代}
六 伊勢の斎宮
(一)高御座と比賣事/(二)斎鏡奉還と斎宮/(三)斎宮の御行事
第二章 みふみかたどり(神典形象)によりて顕彰せらるる国体国風の真姿
一 天津瑞(あまつしるし)
(一)天孫民俗の契印としての天津瑞/(二)神典形象に示されたる天津瑞の意義 {(イ)天表折(みしるしおり)の伝 (ロ)斎庭の穂と天津瑞 (ハ)天津瑞の風習化}
二 祝ひのの精神
(一)天上の儀《よそひ》の如く/(二)祝ひの風習と其の心
三 熨斗の風習
(一)天津瑞と熨斗/(二)熨斗の秘儀
四 皇祖の御経綸
(一)神代の追憶/(二)神典形象より見たる皇祖の神策
五 神代の神約
第三章 みふみかたどりの運用
一 みふみかたどりによる行
(一)宗教的行と其の種別 {(イ)礼行 (ロ)心行 (ハ)勤行}/(二)神典形象の行 {(イ)其の方法と特質 (ロ)魂の素質と神化}
二 みふみかたどりによる教育
(一)信仰的教育/(二)道徳的教育/(三)美的教育
三 国体芸術
(一)神典形象と国体芸術 {(イ)日本芸術の本質 (ロ)神典形象の芸術性 (ハ)国風手芸の特質}/(二)芸術による皇国情操の涵養
四 祭政一致の本義
五 萬教帰一の秘《金+侖》
(一)諸宗教共通の特質/(二)我国体と宗教/(三)諸宗教の帰趨/(四)神典形象の顕示する原則
六 神代の復活
第四章 みふみかたどりと伝説歌謡
一 みふみかたどりを暗示する古伝説と歌謡
二 天津神籬と神歌
(一)謡典の神歌/(二)天津神籬の内容/(三)神歌の真意
三 みふみかたどりと伝説
(一)古事記の口伝と民間伝説/(二)日女庫(ひめくら)伝説の秘儀 {(イ)日女庫伝説 (ロ)日女庫の所在 (ハ)日女庫と『ひめこと』}/(三)姥捨山伝説の意義/(四)花咲爺物語の意義 {(イ)土を掘るとひちを掘る (ロ)松と臼杵・毛知比の意義 (ハ)物語の本義と神典形象}
【付録 其の一 松浦彦操著作】
神道の器教
形式による徳育
神縁ある人々へ器教同情の提唱
【其の二 包結之栞(編:斎藤圓)】
【解説篇(大宮司朗)】
秘伝 神折符
解説