1987年初版　文庫判　P246　帯付　小口からページ端にかけて少ヤケ　扉ページ上角剥がし跡

“笑いのあとに戦慄が走る恐怖のブラック・コント集！”（帯文）

“「マジメ精神の充満した社会の、油のききすぎた歯車のなかに砂利を投げこむこと」を無上の喜びとしたアレーの傑作短篇集。ブラック・ユーモアよりさらに過激なその笑いは、ブルトンをして「エスプリのテロリスム」と呼ばしめた。”（カバー裏紹介文）

目次：
親切な恋人／夏の愉しみ／輝かしい着想／宣伝狂時代／新式照明／小さな生命を大切に／ひげ／法律／医者／ウソのような話／義足の由来／ブルジョワ的純愛／廃物利用／善意の報い／ある愛の詩／愛のことば／ダーウィン万歳／旅のすさび／見つけた／命がけの芝居／当世女性気質／火／北極の氷を解かそう／涙／奇妙な死／歩行植物／結婚生活の悲惨／死体車《コープス・カー》／便利な国イギリス／キャプテン・キャップ／万博のためのエッフェル塔利用法／両棲動力／スケート／オジとオイ／金物屋の店で／愛国心／急がずに／予期せぬ結果／フォック氏は如何にして新聞でデビュしたか／細かく／二十二号室の目覚め／勲章／赤い軽騎兵の眠れぬ夜／寡婦の息子／ステンド・グラス／心《ハート》をこめて／安上りの愛国主義／わが愛する女

訳者あとがき