1998年 A5判 P403、498 各巻帯・函付 各巻とも函上下角僅凹み、函・カバー少スレ 下巻:帯角少破れ、P372上角裁断ミス
【上巻】
“牢獄のファンタスム
若き恋人アリーヌとヴァルクールの愛の運命を待ち受けるのは、エゴイズムの魔物=悪徳法院長ブラモンの毒牙。恐るべき食人国ビュテュアからカリスマ的指導者ザメが統治する南の島タモエへと思索の大航海を試みながら、独創的なユートピア論を生き生きと繰り広げる、〈自由思想の巨人〉サド。異色の書簡体大長篇物語。”(帯文)
目次:
第一の手紙 デテルヴィルからヴァルクールへ/第二の手紙 アリーヌからヴァルクールへ/第三の手紙 ヴァルクールからアリーヌへ/第四の手紙 アリーヌからヴァルクールへ/第五の手紙 ヴァルクールからアリーヌへ/ヴァルクールの身の上話
第六の手紙アリーヌからヴァルクールへ/
・・・〈略〉・・・
手紙三十一 ヴァルクールからブラモン夫人へ/手紙三十二 ヴァルクールからへ/手紙三十三 ブラモン夫人からヴァルクールへ/手紙三十四 デテルヴィルからヴァルクールへ/第三十五の手紙 デテルヴィルからヴァルクールへ/サンヴィルとレオノールの身の上話/ザメの身の上話
訳注
【下巻】
“異端者のアフォリズム
身を挺して娘アリーヌの純愛を援護する美徳の化身=ブラモン夫人と悪徳法院長ブラモンの抗争の結末は―。
バスティーユ監獄にて、革命前後の虚栄と腐敗にまみれたフランス社会の冷酷な合わせ鏡とすべく多年の徹宵の末に綴りあげられた、時代の〈危険思想家〉サドの強靭な想像力の発露たる大長篇。”(帯文)
目次:
第三十六の手紙 デテルヴィルからヴァルクールへ/第三十七の手紙 ブラモン法院長からドルブールへ/
第三十八の手紙 デテルヴィルからヴァルクールへ/サンヴィルとレオノールの身の上話の続き/レオノールの身の上話/感情の罪もしくは恋の狂乱/第三十九の手紙 デテルヴィルからヴァルクールへ
・・・〈略〉・・・
手紙六十六 アリーヌからヴァルクールへ/手紙六十七 デテルヴィルからヴァルクールへ/手紙六十八 ジュリからデテルヴィルへ/手紙六十九 アリーヌからデテルヴィルへ/手紙七十 アリーヌから母の御霊へ/手紙七十一 アリーヌからヴァルクールへ/最後の手紙七十二 ヴァルクールからデテルヴィルへ
編集者の注記
資料 物語『アリーヌとヴァルクール』についてのサド夫人の意見
訳注
解説