14人のダライ・ラマ その生涯と思想 上下2巻揃 グレン・H・ムリン 春秋社

2006年 A5判 P604、565+索引・文献ほかP97 各巻とも帯背僅ヤケ

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2006年 A5判 P604、565+索引・文献ほかP97 各巻とも帯背僅ヤケ

「転生」によって連なる一世から十四世までの歴代ダライ・ラマそれぞれの生涯と時代背景を、さまざまな資料を参照し辿った伝記の労作

【上巻】

“初めて明かされる歴代ダライ・ラマの生涯
歴代ダライ・ラマは、ここ何世紀にもわたって、チベットの歴史の中で重要な役割を果たしてきました。この本は、こうしたダライ・ラマの活動と教えに関する多くの文献資料を収集して著されており、このために、チベットの宗教・精神的な生活の多様な局面に光をあてているのです。―日本語版への「ダライ・ラマ14世法王の言葉」より”(帯文)

目次:
巻頭言
歴代ダライ・ラマ一覧表
凡例
日本語版に寄せられた「ダライ・ラマ十四世法王の御言葉」
日本語版の刊行に寄せて(グレン・H・ムリン)
謝辞
ダライ・ラマ十四世法王による「序文」

まえがき
 伝記、特にラマの伝記を語ることが孕む限界と問題
 チベット、チベットの多様性、ダライ・ラマの役割をめぐる問題
 チベットの「伝記」文献に見られる肯定主義について
 西洋アカデミズムと本書の方針
 暦法と年代、年齢の数え方について ―本書を読む前に(1)
 チベット語の表記について ―本書を読む前に(2)

序章 ダライ・ラマ一世以前の転生譜 ―観音と観音の化身の連なり
 一 観音による教化の地チベット
 二 トゥルク ―チベット独自の伝統
 三 チベット史と観音の化身たち
 四 アティーシャとドムトゥンパとダライ・ラマ一世
 五 インドにおける三十六の化身
 六 十人のチベット王 ―特に五王について
 七 ネパールとチベットの十五人の聖者たち
 結論

第一章 ダライ・ラマ一世 ―「ダライ・ラマ転生譜」のはじまり
 一 最初のダライ・ラマ ―タシルンポ僧院を創建した大学僧
 二 貧しさのなかに生まれて
 三 出家、修学、受戒
 四 ツォンカパとその弟子たちのもとで
 五 弘法活動 ―説法、修行、著作、僧院の建立など
 六 遷化
 七 ダライ・ラマ一世の作品を読む

第二章 ダライ・ラマ二世 ―確立された「転生の連なり」
 一 誕生と家系、幼年期の予言と修行
 二 修学、母の死、説法の生活
 三 デプン僧院に入る ―修行と説法の旅
 四 ダライ・ラマ転生制度の確立者 ―ゲンドゥン·ギャムツォの事業
 五 遷化
 六 ダライ・ラマ二世の作品を読む

第三章 ダライ・ラマ三世 ―ギャムツオからダライへ
 一 二世の苦悩とダライ・ラマ転生譜の危機
 二 誕生、出家、修行
 三 巡錫の旅へ
 四 最後の巡錫の旅と遷化
 五 ダライ・ラマ三世の作品を読む

第四章 ダライ・ラマ四 ―チンギス·ハンの子孫
 一 モンゴルとチベット ―チュー・ユンの関係
 二 誕生、選定テスト、公認、即位式、命名
 三 どんな教育を受けたか
 四 モンゴリアからチベットへ
 五 ダライ・ラマとパンチェン・ラマ
 六 政争のはざまにあって ―苦悩と平和への努力
 七 遷化

第五章 ダライ・ラマ五世 ―ダライ・ラマ政権と近代チベットの誕生
 一 基本計画と五人のダライ・ラマ ―十四世は語る
 二 誕生、即位、修学、そして時代背景
 三 グシ・ハンのチベット支配からダライ・ラマ政権の誕生へ
 四 ダライ・ラマ五世をめぐる諸論争
 五 引退と遷化
 六 ダライ・ラマ五世の作品を読む

原註+訳註(註記用の「凡例」を含む)

【下巻】
“ダライ・ラマ政権と激動近現代チベット
還俗して髪を伸ばし、放蕩生活にふけり恋愛詩をつくった異色の6世から、短命に終わった9世〜12世、そして日本の川口慧海や多田等観らがチベットに潜入したときのダライ・ラマである13世、本国を追われインドに亡命し、ノーベル平和賞を受賞した現在の14世まで、9人のダライ・ラマを取り上げる。巻末には、チベット仏教諸宗派の紹介、13世、14世関係年表、地図等も付す。”(帯文)

目次:
第六章 ダライ・ラマ六世 ―チベット人の永遠の恋人
 一 みんなに愛された歌人として
 二 隠された五世の遷化とその転生者を求めて
 三 六世の誕生、捜索、発見から公認へ
 四 即位までの日々
 五 放蕩の生活とラブソング
 六 摂政の死と六世の廃位 ―ラサン・ハン、政権を掌握する
 七 六世の遷化をめぐる「三つの伝承」
 八 密教行者としての六世
 六世の基本計画

第七章 ダライ・ラママ七世 ―学僧、密教の修行者、転輪聖王として
 一 ダライ·ラマ六世から七世へ61
 二 七世の誕生、やがてラサン・ハンの迫害を逃れて
 三 ジュンガル部のラサ攻撃とラサン・ハンの最後
 四 七世の正式即位 ―清朝と同盟しジュンガル部を追い出す
 五 七世の修学と政争の渦
 六 第二次ダライ・ラマ政権の確立
 七 遷化
 八 ダライ・ラマ七世の作品を読む
 九 歴代ダライ・ラマとニンマ派 ―つながりと断絶

第八章 ダライ・ラマ八世 ―簡素な僧侶として
 一 八世のやり方 ―「ダライ・ラマの七回転生」予言をめぐって
 二 「ギエルツァプ」制度の設置
 三 誕生、捜索、選定、即位、そして受戒
 四 チベットの不安定な時代と八世の事業
 五 ダライ・ラマ八世の事業と遷化
 六 ダライ・ラマ八世の作品を読む

第九章 ダライ·ラマ九世〜十二世 ―静かなる時代
 一 はじめに ―夭折した四人のダライ・·ラマ
 二 ダライ・ラマ九世 ―最も偉大になると予言された夭折の化身
 三 ダライ・ラマ十世 ―病弱のダライ・ラマ
 四 ダライ・ラマ十一世 ―親政の期待の中で
 五 ダライ・ラマ十二世 ―ダライ・ラマの生き方を選択した化身

第十章 ダライ・ラマ十三世 ―学僧、密教の修行者、改革の政治家として
 一 十三世の生きた苦闘の時代 ―清・英・露とチベット
 二 誕生、捜索、テスト、即位、修学
 三 修行と親政の開始
 四 チベットとイギリスとロシア ―グレート・ゲームの中で
 五 チベット独立の闘いと清朝軍のラサ侵略
 六 チベット社会の構造改革を行う
 七 ダライ・ラマ十三世の『遺言』と遷化 3.5
 八 ダライ・ラマ十三世の作品を読む 996

第十一章 ダライ・ラマ十四世 ―インド亡命からノーベル賞受賞まで
 一 十三世の遷化のあとで ―ラデン・トゥルクの登場
 二 十四世の誕生、捜索、発見、ラサへの旅立ち
 三 即位とラデン・トゥルクの歌 ―十四世の継承したもの
 四 チベット政治関争の読み方 ―「ラデン・トゥルク陰謀説」の理解をめぐって
 五 侵略、決起、チベット脱出
 六 インドにおける十四世の活動

エピローグ ―乗り越えられた予言、実現された予言

原註+訳註(註記用の「凡例」を含む)
原著と本書について
訳者あとがき
付録
 1 図表
 2 「ダライ・ラマ十三世、十四世」関係年表
 3 地図

文献資料一覧
索引
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