表現の吃水 定型短歌論 永田和宏 而立書房

1981年 四六判 P246+索引P8 帯僅汚れ、背僅ヤケ、折れ跡 カバー僅スレ、内側時代シミ

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1981年 四六判 P246+索引P8 帯僅汚れ、背僅ヤケ、折れ跡 カバー僅スレ、内側時代シミ

永田和宏第一歌論集

“私たちが文章を書くという行為の中で為そうとしているのは、一種の思考実験なのだ。ある仮説を立て、方法論を明確にした上で、その仮説のもとに、様々な現象がどのように統一的 に理解されるようになるか。そのためには、拙くとも以前に書いたところを一歩一歩確認しながら進むより仕方がないだろう。行き止まりの袋小路だったら引き返してくればいいのだ。要は、少なくともこの先が行き止まりであるのか、ないのかを見届けてこようとする意志の積極性と持続性なのだ。(「あとがき」より)”(帯文)

目次:
虚数軸にて
定型論の水際まで
 付論・固有の〈質量〉をもつ言葉
定型論の現在 ―三枝昂之氏への手紙
「問」と「答」の合わせ鏡I
「問」と「答」の合わせ鏡II ―批評とは何か
相対化の鏡 ―定型意識の現在性
短歌的喩の成立基盤について
主題意識と主題制作 ―自己存在の確認
 付論・連作試論
王国の秋 ―第二世代の課題
短詩型文學の現在
文体について ―その成立基盤
定型論の導火線 ―吉本・岡井論争の史的意味
戦後アララギ論 ―詩的意義と限界

あとがき
初出一覧
索引
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