1986年　四六判　P158　帯付

“上田三四二氏激賞の「桔梗彷徨」を始め、若き塚本邦雄が同人誌「メトード」を経て第一歌集『水葬物語』に至るまでの苦闘のあとを辿る「『水葬物語』への道」、『水葬物語』抄出時に見せた塚本邦雄の深謀を語る「自撰歌配列について」、短歌と散文との美しい出合いを綴る「韻散相聞」などなど、塚本邦雄の揺籃期にスポットをあてた意欲論集であり恰好の塚本邦雄読本でもある。”（帯文）

目次：
【I　論文】
桔梗彷徨
韻散相聞
『水葬物語』への道
自撰歌配列について―On Reconstruction
英訳された塚本邦雄短歌

【II　書評】
『半島　―成り割れるものの悲劇―』
『昭和の名歌168首』
『新・悦楽園園丁辞典』
『定家百首』
『豹変』

【III　その他】
「夏より秋へ」
一首解説

【IV　『塚本邦雄の彼方へ』】
天露瀝滴
沖の方には
花のいろは
華甲遥か
アルゴスの眼

【V　資料】
『初学歴然』補遺

後記