
昭和45年 A5判 P361 函イタミ、背ヤケ 本体背シミ汚れ大 表紙端少縛り跡
目次:
序詞
1章 神農の由来
伝説の中なる真をさぐる
2章 神農の渡来
向う側から見た倭/公けの渡来と漂着・帰化/神農の影がさしている/香具師の漂流/青空の下、市ひらく/仏教・法会・市/都は奈良から京都へ
3章 十三香具・虎の巻
ヤシ・香具師・てきや/古文献散見/香具商人往来目録/香具商人連中ヘ仰付候在意ノ事/御宮様御勅言免書ノ写/商人帖頭衆/香具商人諸書/拾参香具ヨリ相定/記録ノ留/香具商人中/諸国香具商人中ニ相渡置五ヶ条定/お上と庶民の中間存在となること
4章江戸の記録
香具師一件/職法式目之事/乞胸頭仁太夫事件/幕令抜抄/三廻役の取締願/徳川禁令考/人別帳之事/守貞漫稿/乾し見世・天道ぼし/売り物あれこれ/見せ物
5章 内なる掟と外なる業態
掟/親分・子分・一家/さかずき/アイツキ/業種万華鏡/業態さまざま/場所わり
6章 明治から大正へ
取締りとその対策・陳情/仲間の規約/その共同体/行商人先駆者同盟
7章 タンカ・トハ・テッカリ
タンカ/トハ/テッカリ
8章 浅草の香具師
寺社中心に発展するの典例/路傍を埋むる香具師/どじょうともつれる足/瞞着者の哲学/大ジメ師の漫談/路傍のキンケン奨励/法螺貝を持った行者/源水こま廻しガセ原田/公園における親分/「バイ」の三態
9章 都市近代化と香具師
市街デパートの構想/資本攻勢への抵抗/政治への進出/戦禍の底からおきあがる/だが―抗し切れぬもの/消えるホーエ
10章 ネタモト・ウチオロシ・ヒツジモノ
ネタモト/ウチオロシ/ヒツジモノ
11章 伝統と近代性の谷間
大阪の神農さん/商の明日を担う者
12章 香具師列伝
坂上松五郎/飯島源次郎/倉持忠助
後記・かれこれ章
尾詞