自然とギリシャ人 原子論をめぐる古代と現代の対話 エルヴィン・シュレーディンガー 訳:河辺六男 工作舎

1991年 四六判 P179 カバー端ヤケ、僅イタミ

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1991年 四六判 P179 カバー端ヤケ、僅イタミ

“原子の究極の姿をめぐって、素粒子物理学が混迷の時代を迎えていた一九四八年、シュレーディンガーは、ロンドン大学で講演を行なった。「現代物理学の誤りは、ギリシャ哲学の時代にすでに始まっていた―」 パルメニデスが想定し、ピュタゴラスが数学的に発展させ、ミレトス学派が深化させ、ヘラクレイトスが喝破した「理性的・客観的世界像」。それがやがて、デモクリトスのアトムへと結実し、ガッサンディ、デカルトを経て、現代の素粒子物理学にまで脈々と受け継がれてきたのだ。  科学者・シュレーディンガーが「感覚」対「理性」、「科学」対「宗教」、「私」対「客観的世界」の哲学的問題に挑んだ、二〇世紀の名篇。本邦初訳”(カバー袖紹介文)

目次:
第I章 古代の思想にたちもどる動機
第II章 理性と感覚の競合
第III章 ピュタゴラスの徒
第IV章 イオニアの啓蒙
第V章 クセノファネスの神・エペソスのヘラクレイトス
第VI章 原子論者たち
第VII章 科学的世界像の特性

訳者あとがき
参考文献
年表・地図
著者略歴/訳者略歴
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