昭和58年3刷　四六判　P477　帯スレ多、端少破れ　カバー汚れ、端少イタミ　小口ヤケ、汚れ　見返し少ラベル剥がし跡

“東西交通の要衝マラッカ。世界はここで交差し、集散する人と物の流れは常に時代の典型を示して来た。今、この十字路の歴史に深く分け入り、そこに生きるマラッカ民衆の暮らしに想いを凝らすとき、アジアは新たな顔をもって浮かび上がって来る。”（帯文）

目次：
序章　水爆の運河
　旅／先覚者たち／原価計算／学間

第一章　神々の黄金
　十字路の歴史／黄金の土地／モンスーン／古代のクラ水路／古代交易／「王は神なり」
第二章　海に生きる人びと
　海洋社会／沿岸マラヤ人／なまこ考／海賊
第三章　マラッカ王国
　建国神話の秘密／民衆の動員／交易の仕組み／河川封建制
第四章　ラッフルズ
　イギリスの登場／ジャワで／パレンバンの虐殺／シンガポール獲得
第五章　海峡商人
　本国と出先／海峡商人の暗躍／介入の深まり／半島の支配
第六章　叛乱
　東岸への進出／パハンの叛乱／官憲ダフの商売
第七章　スズとアヘン
　鉱山の発達／華人労働者／欧米資本との競争／アヘンの役割／アヘン神話批判
第八章　伝統と革新
　遺産／動乱の時代／割拠の土地
第九章　独立
　多様のなかの統一／国民なき国家／分裂の克服
終章　海峡の争奪
　安全と自由／突破と迂回／軍隊／民衆の海、民衆の島

地図、写真、図版の出所一覧
マラッカ関係史年表
参考文献
あとがき
索引