昭和48年2刷　四六判　P316　帯少スレ、背上端破れ　カバー端少イタミ、背ヤケ、内側時代シミ　小口少ヤケ、時代シミ　裏遊び紙ラベル剥がし跡

目次：
文部大臣賞を受賞した高橋新吉五十余年の詩とエッセーの真髄を今日のアングルでまとめたユニークな作品集。島崎藤村が「歴史の運命は彼を導いてすぐれた宗教詩集をなさしめるであろう」と予言したとおり、禅に生命を賭けて発酵し結晶した彼の禅の詩は、いま欧米の若い人たちのスゴいブームとなっている。”（帯文）

目次：
【まえがき】
禅に習う／禅の効能

【見るということ】
じゃがいも／あひる／不変／自分／猫／変化／霧雨／海／空無／南天の実／生命の疼き／太陽／物を見ること／障子／白い紙／顔／雲／盲目／●私は知らぬ

【言葉】
堕落／言葉／言葉／言葉／無意味／齟齬／不要／琴の音／●科学と仏教

【行為と意味】
一つの事／無知／知らぬが仏／始終／体と心／不動／おなじであるということ／自分／無駄な事／●《革＋卑》殺殺

【化身】
花一／花二／石崖／花ならば清からん／花／雨雲／雲一／雲二／雨／蝶／鶏／白猫／亀／貝／海辺の虹／塵埃／万物／雀／雀／雀の立場／露出／すずめ／●坐禅修行／この人を見るな

【時間】
根本／時間／なます／時間／松風の音／雲の上／がま／百億の太陽／忘却の海／蠅／日／るす／甲板／●金剛経

【宇宙】
瓦／こゝ／小さなもの／浄土／くだら観音／ほとけ／無量寿／終焉／指／ほとけ／かみ／ここ／頭脳の働き／宇宙／この世／破壊／残像／埴輪／春の淡雪／太陽／●知性の頼りなさ

【悟入】
太陽／歩行／道理／仏の教／死／飢え／心掛け／何事をしても／何を聞いても／前後／単純／顔を洗う／放言／無意味／唯一／無為／物／読書／海の涯底に／牛と氷雨／●禅と念仏

【死と生命】
へちま／冷房装置／死の中／落葉／死の息吹／日食／生命／焼身自殺／ポンペイの遺跡／●「息だけになれ」という教え／●禅の現代化

【生きる】
遊ばんか／茶碗の中のめし／大切／摩擦音／物事／顔でも洗って来い／好く地球は壊れないものだ／落花狼藉／大昔／味噌汁／大昔／生／太陽と花／問題／物／秋風／人の為に／この事／ほのからなる余煙／からす／生れるもの／ネズミの独言／●自転車／●金明竹

【一瞬】
秋／その時／冬の夜／編目／一つの都会／雨の降る日／うっとりと／風が吹いて／弱音／弛緩／鶉／亀と時間／一瞬／参禅記

【父】
父／わが父／父／父の幻しを追う／父と母／時間に光／●足利紫山老師／●うなぎ

【星雲】
星雲／風雲／戯言集／●虚無／●わが思想遍歴／●詩と禅の話

解説（池本喬）
あとがき