1969年　B６判　P496　函汚れ、少イタミ　本体元パラ付　小口ヤケ、汚れ

“大正アナーキズム系の文学を階級芸術としてのプロレタリア文学とは異質の、それ自身自立した価値をもつものと認め、正当な文学史的価値を野心的に提唱した労作。二葉亭いらいの「実行と芸術」の課題、“生”を総体的に把握しようとするいわゆる「生の哲学」、その担い手たる宮嶋、宮地、細井、大杉、荒畑、有島等々を綿密な資料調査の下に論究する。”（宣伝文）

目次：
一　序説、「実行と芸術」における知的自己二重化
二　「実行と芸術」の問題　―「生の哲学」の方向
三　大正アナーキズムと文学　―大杉栄と荒畑寒村―
四　有島武郎における生の二律性認識　―付、知識階級の位相―
五　宮嶋資夫論　―刃物の思想―
六　宮嶋資夫における「実行と芸術」
七　宮地嘉六論
八　平沢計七論
九　細井和喜蔵論
十　大正テロリストの思想
十一　政治と文学　―成立期の問題―

付録
　宮嶋資夫年譜
　平沢計七年譜

あとがき
所収論文目録