1999年2刷 A5変型判(13.5×21.0) ソフトカバー 表紙上端僅凹み 小口時代シミ 遊び紙僅剥がし跡
鈴木いづみを知る俳優、ミュージシャン、作家、芸術家など、名だたる執筆者たちが彼女についての思い出などを寄稿する。
目次:
【ハートに火がついて】
僕の“鈴木いづみさんのこと”(田口トモロヲ)/いづみさんのこと(巻上公一)
【天使の明るい絶望】
世紀末の女(荒木経惟)/「明るい絶望感」への過程(近田春夫)/鋭利すぎる感受性(末井昭)/六〇年代にしか出現しなかったタイプの女性(山下洋輔)/思いっきり変わってる人(加部正義)
【サイケデリック60’S〜70’S】
さよならベイビー(矢崎泰久)/「伊豆文学」時代の鈴木いづみ(石井健太郎)/僕には地獄めぐりはできなかった(東由多加)/You are writer like a streaker.(竹永茂生)/僕と鈴木いづみとの対談(小中陽太郎)/わが“戦友”鈴木いづみ(岳真也)/69年夏(川本三郎)
【スーパー・ レディー・ ハリケーン】
人間、いらない(内田栄一)/二〇世紀サッフォーの愛しき凱旋 ―|鈴木いづみという沸騰する理知としての存在について(あがた森魚)/二人の鈴木いづみ(中島梓)
【女と女のSF】
鈴木いづみさんとSFについて(眉村卓)/明るい絶望感だけがキラキラしたものを生む(日向あき子)/鈴木いづみさんは大阪には来なかった(堀晃)/和製のひと(川又千秋)/「恋のサイケデリック!」解説(亀和田武)
【思い出の残酷メルヘン】
あれこれ(田中小実昌)/死者はいつも若い(石堂淑朗)/罪に溺れているわ(高信太郎)/電話する鈴木いづみ(筧悟)/律義で遠慮深い女(高橋由美子)/いづみさんへ(長尾達夫)/天才は、忘れた頃に、木から落ちる(田家正子)
【いづみと薫、夜の終わりに】
鈴木いづみ ―速度を追いこす者の宿命(五木寛之)/姉を演じる(萩原朔美)/事(三上寛)/光とその影(芥正彦)/イカロスの失速すれば(村上護)/最後の挨拶(見城徹)/「無理に愛しちゃダメよ」 ―いづみさんとの会話を思い出して(金子いづみ)/孤独な母(鈴木あづさ)/一瞬を永遠にかえる二人の錬金術師(騒恵美子)
【資料編】
鈴木いづみのサイケデリック・ バイオグラフィー(編集部)
鈴木いづみ略年譜,書誌(編集部)
執筆者紹介