
2013年 文庫判 P311 カバー上端僅イタミ ページ複数ヶ所に鉛筆引き線消し跡、下角少折れ跡
“〈御犬様〉政策は、将軍の単なる「愚行」だったのか?
「諸国鉄砲攻め」や、捨子・捨牛馬の禁止などを含む「生類憐みの令」の真意とは。元禄時代と綱吉政権への見方を一新した名著。”(帯文)
“動物の殺生を禁じ、特に犬の愛護を強いて民衆を苦しめたとされる徳川五代将軍・綱吉。しかしそれは本当に将軍個人の思いつき=愚行にすぎなかったのか。「鉄砲攻め」や捨子・捨牛馬の禁止などを含み「生類憐み令」と総称される政策が、当時の社会的要請に応えて発せられたことを論じ、「自然と人間の歴史」のなかで「元禄という時代」の意味を捉え直す。”(カバー裏紹介文)
目次:
農具としての鉄砲
一 綱吉の鉄砲攻め
二 村への鉄砲普及
三 生類憐み政策のもとで
四 村の鉄砲その後
御鷹と百姓
一 鷹か鉄砲か
二 綱吉の鷹政策
三 鷹狩復興の条件
御犬様始末
一 食犬習俗と鷹の餌
二 「封建的犬所有」
三 犬小屋か野犬か
捨子・捨牛馬
一 捨馬禁令
二 捨子の運命
三 元禄という時代
生類概念と鳥獣害 ―人獣交渉史断章
参考文献
あとがき
学術文庫版あとがき
解説 分類と支配(成沢光)