1994年2刷 文庫判 P275 カバー上端僅イタミ、背少ヤケ 天僅汚れ
“東洋思想研究の泰斗として知られた著者は、本書前篇において中国哲学の起源から清朝思想までの歴史的推移を通観する。後篇では博大多岐にわたる中国思想を《宇宙論》《倫理説》《政治説》の三主題に整頓して簡明に概説。読者は高邁な中国哲学の流れと重点を的確に領会することができる。近年益々明らかになる西欧近代思想の欠陥を踏み超え、東西両洋の最高叡知の「地平融合」へと向かうための必読の名著。”(カバー裏紹介文)
目次:
叙
【前篇 歴史的概観】
第一章 支那哲学の起源
第二章 春秋戦国時代
第三章 秦の統一
第四章 両漢思想界
第五章 魏晋時代
第六章 六朝時代
第七章 唐代の思想
第八章 宋代哲学
第九章 明儒の学
第十章 清朝の思想
【後篇 主要問題概説】
第一章 宇宙論
第一節 総論
第二節 上代に於ける天の信仰
第三節 孔子の根本思想
第四節 老子の道
第五節 六天説
第六節 程朱の宇宙観
第七節 陸王の宇宙観
第二章 倫理説
第一節 個性の研究
{第一欸 性論勃興の原因/第二欸 性三品論/第三欸 性有善有悪論/第四欸 生之謂性論/第五欸 性善論/第六欸 性悪論/第七欸 性善悪混論/第八欸 本然気質論/第九欸 性と情との関係/第十欸 心―人心、道心}
第二節 義務論
{第一欸 総論/第二欸 個人と家族―夫婦、父子、兄弟/第三欸 個人と社会―朋友/第四欸 個人と国家―君臣}
第三節 徳論
{第一欸 総論/第二欸 仁/第三欸 義/第四欸 礼/第五欸 智/第六欸 信}
第四節 理想論
第五節 修養法
{第一欸 老荘の修養法/第二欸 孔子の修養法/第三欸 子思の修養法/第四欸 孟子の修養法/第五欸 荀子の修養法/第六欸 程朱の修養法/第七欸 陵王の修養法}
第三章 政治説
第一節 老荘の政治説
第二節 法家の政治説
第三節 儒家の政治説
{第一欸 徳治主義/第二欸 礼楽の政/第三欸 大義名分論/第四欸 王道論
結論
解説(宇野精一)