1979年増補1刷　四六判　P304　函汚れ、スレ多、角イタミ　小口少ヤケ　天僅汚れ

民俗学方面の資料や著述をはじめ、中世近世の説話・随筆・俳諧書といった文芸書、中国の古い文献、さらに欧州の例なども参照しつつ、猫をめぐる民俗・俗信をテーマごとに整理する。

目次：
序　猫の民俗学

地域社会と猫
家と猫
　｛猫の横座／猫箱／猫つぐら／猫板／猫は炬燵で／猫行火／竈猫／猫と衾／猫のふとん／猫枕／猫くぐり／猫つなぎ／猫の掻く柱／猫のぼり／天井猫／猫の居るのは屋根の上／猫石｝
年中行事
　｛猫随身／猫も三文／猫の正月／猫と鼠に年をとらせる／灸正月／猫の年取り／鳥追菓子／猫脚／春志／猫の神／清明猫犬戴柳圏／六月六猫狗浴／火祭に猫を焼く／穫入れに猫を殺す／黒猫の横行する晩｝
猫のお産
猫の葬式
　｛ミイラにして葬る／樹に懸ける／辻に埋めて杓子を立てる／猫三昧／櫃に収めて葬る／火消し壺に納める／猫供養／猫の追善供養／猫の墓／蜜柑の木の下に埋める／ゴミとして捨てる｝
猫の一貫目祝
猫の年期
猫のあと取り
猫の嫁入り
　｛猫の結納／金沢猫／猫を貰う時期／猫の輿入れ／猫を居つかせる呪／猫を近所からもらわぬ／猫を連れて嫁に行くな｝
猫の品定め
　｛猫の子を選る／鼠とる猫｝
猫を借りる
猫の食事
　｛あわび貝の椀／猫膳／ねこおろし｝
猫の糞仕
失せ猫が戻る呪
　｛立ち別れの歌／虎の字を書く／食器を伏せる／猫稲荷／蓮昌寺猫塚｝
猫を捨てる法
　｛捨てねばならぬ猫／眼の開かぬうちに捨てる／廻わして捨てる／水に流す／猫捨ての辻／猫落し／猫をあずかる神｝
猫の仕置
猫を取締る法
　｛琴の緒につなぐ／横槌をつなぐ／猫の首かせ／塗桶に伏せる｝
猫の尾を切る
猫のひげを切る
猫に灸すえる
結び　民俗学から見た猫

文献
あとがき