1969年 A5判 P831+索引P32 函イタミ、ヤケ、時代シミ多 帯イタミ 本体透明プラカバースレ、角少イタミ 小口少汚れ 見返しヤケ
“ソクラテス以前より現代に至る政治・社会との関連した思想史”(帯背紹介文)
“「西洋哲学史」をすすめる A・アインシュタイン
バートランド・ラッセルの「西洋哲学史」は貴重な書物である。
この偉大な思想家ラッセルにおけるすばらしい新鮮さと独創性、換言すれば、過去の遠い時代や異質的な精神にたいする感情移入の鋭さについて、私はいかにそれを頌えるべきか、言葉を知らないくらいである。現代―この、かくもドライで野蛮な時代においてすら、かくも英知にみち、信頼に値し、徹底的であり、しかもヒューマーにみちあふれた人間が存在することを示し得るのは、幸福である。
この本は、党派や見解のもろもろの闘争をはるかに超越し、もっとも深い意味で教育的である。”(帯文)
目次:
原著者まえがき
序説
【古代哲学】
第一部 ソクラテス以前の哲学
第一章 ギリシャ文明の勃興/第二章 ミレトス学派/第三章 ピタゴラス/第四章 ヘラクレイトス/第五章 パルメニデス/第六章 エンペドクレス/第七章 文化との関連におけるアテナイ/第八章 アナクサゴラス/第九章 原子論者たち/第十章 プロタゴラス
第二部 ソクラテス、プラトン及びアリストテレス
第十一章 ソクラテス/第十二章 スパルタの影響/第十三章 プラトンの意見の源泉/第十四章 プラトンの理想国/第十五章 イデア説/第十六章 プラトンの不死説/第十七章 プラトンの宇宙創成説/第十八章 プラトンにおける知識と知覚/第十九章 アリストテレス/第二十章 アリストテレスの倫理学/第二一章 アリストテレスの政治学/第二二章 アリストテレスの論理学/第二三章 アリストテレスの自然学/第二四章 初期ギリシャの数学と天文学
第三部 アリストテレス以降の古代哲学
第二五章 ヘレニズムの世界/第二六章 キニク学派と懐疑学派/第二七章 エピクロス学派/第二八章 ストア主義/第二九章 文化との関連におけるローマ帝国/第三十章 プロティノス
【中世哲学】
序説
第一部 教父時代
第一章 ユダヤ人の宗教的発展/第二章 最初の四世紀におけるキリスト今日/第三章 教会の三人の博士たち/第四章 聖アウグスティヌスの哲学と神学/第五章 五世紀と六世紀/第六章 聖ベネディクトゥスとグレゴリウス大法王
第二部 スコラ哲学時代
第七章 暗黒時代における法王制/第八章 ヨハンネス・スコトゥス/第九章 十一世紀における教会の改革/第十章 マホメット教徒の文化と哲学/第十一章 十二世紀/第十二章 十三世紀/第十三章 聖トマス・アクィナス/第十四章 フランチェスコ団のスコラ学者たち/第十五章 法王制の衰退
【近代哲学】
第一部 ルネッサンスからヒュームまで
第一章 一般的性格/第二章 イタリアのルネッサンス/第三章 マキャヴェリー/第四章 エラスムスとモーア/第五章 宗教改革と反宗教改革/第六章 科学の興隆/第七章 フランシス・ベイコン/第八章 ホッブスの「リヴァイアサン」/第九章 デカルト/第十章 スピノザ/第十一章 ライプニッツ/第十二章 哲学上の自由主義/第十三章 ロックの認識論/第十四章 ロックの政治哲学/第十五章 ロックの影響/第十六章 バークリー/第十七章 ヒューム
第二部 ルソーより現代まで
第十八章 浪漫主義的運動/第十九章 ルソー/第二十章 カント/第二一章 十九世紀思潮/第二二章 ヘーゲル/第二三章 バイロン/第二四章 シューペンハウアー/第二五章 ニーチェ/第二六章 功利主義者たち/第二七章 カール・マルクス/第二八章 ベルグソン/第二九章 ウィリアム・ジェイムズ/第三十章 ジョーン・デェーイ/第三一章 論理分析の哲学
訳者あとがき
索引