昭和42年再版 B5判 P310 函ヤケ、汚れ 本体小口ヤケ、時代シミ 遊び紙ラベル剥がし跡 扉ページヤケ
巻頭49ページにわたり資料図版を掲載。
目次:
はしがき
第一章 母神崇拝と土偶
1 欧亜大陸石器時代における女人像
2 日本石器時代における土偶
第二章 男根崇拝と石棒
1 石器時代と農耕
2 石棒・石剣の種類
3 石棒・石剣の用途に関する従来の諸説
江戸時代……一般の俗説・木内石亭の説
明治年間……神田孝平氏の説・若林勝邦氏の説・坪井正五郎博士の説・羽柴雄輔氏の説・大野延太郎氏の説・MUNRO,N,G氏の説
大正年間……高橋健自氏の説・津田敬武氏の説・柴田常恵氏の説・武藤一郎氏の説
昭和年間……後藤守一の説・宮地直一博士の説・浜田耕作氏の説・佐藤虎雄氏の説・大場磐雄博士の説・森本六爾氏の説・八幡一郎氏の説・甲野勇氏の説・大山柏氏の説
4 石棒・石剣の用途についての私見
未開人の性的連想
安南語における所見
プシルスキー氏による研究
小結
5 性器につけた埴輪土偶
第三章 女陰崇拝の潮流
1 天鈿女命と性的舞踊
2 桃の咒咀的性格
A シナにおける桃の信仰と土俗 {1 シナ典籍に現れた桃の霊力/2 シナ現行俗信に現れた桃の霊力
B 日本における桃の信仰と土俗 {1 遺跡に現れた桃/2 雷除けとしての桃/雷除けのお守り/3 日本各地における桃の俗信土俗/4 桃太郎説話について/5 桃を抱く猿}
3 マノフィカ(Manofica)印相と大黒天
第四章 さいの神
1 「さ神」とネギ
2 日常語に残る「さ神」の痕跡と進化
3 中世における「さいの神」
第五章 粥杖と尻たゝき
1 日本古典に残る粥杖
2 鵜坂神社の尻打祭
3 尻たゝき棒について
4 粥かき棒について
5 外国における人畜打撲の風習
第六章 ガネーシャ神と歓喜天(聖天様)
1 インド教におけるガネーシャ神
2 インド仏教における歓喜天
3 ラマ教における歓喜天
4 真言宗立川流について
5 日本の歓喜天(聖天)
6 二股大根の紋章
7 二股大根の大黒さま
第七章 更新の民間信仰
第八章 近世における性的行事と性神
1 農作祈願の性的行事
A 外国の性的農作祈願の諸例
B 日本の性的農作祈願の諸例
2 江戸時代以降まで存続せる我国の性神
A 日本民間性神祠府県別一覧表〔近世〕
B 「水使神社」祭神の変化と信仰の変転
むすび
索引