平成19年再版 A5判 ソフトカバー カバー上端僅イタミ
“ゆるやかな動きの中に驚くべきテクノロジーが秘められている”(カバー紹介文)
目次:
【戦闘原理を科学する】
初級理論
{1 スピート・タイミングが勝敗をきめる/2 体力に頼るだけでは時代遅れ/3 反射訓練はなぜ必要か/4 反射と体力の限界は必ず来る}
中級理論
{5 敵の攻撃を完全に封殺するには/6 密着体勢の驚くべき長所/7 急所を当てる必要条件とは/8 密着体勢の欠陥と二律背反《ジレンマ》/9 他武道は密着の問題にどう答えたか}
内家拳法の技術的突破
{10 形意拳は後足の踏み込みに秘密がある/11 八卦掌は回転力で攻撃擦る/12 太極拳は腰のギヤを使う/13 年とっても強さを維持できるのはなぜ/14 高級技はすぐには教えてもらえない}
太極拳の力学的理論(技術各論)
{15 太極拳の拳は鉄球である/16 太極拳の拳はソフトに握る/17 太極拳の術理は空手には通用しない/18 太極拳の蹴り技は手技と同一/19 太極拳の掌打は掌底打ちではない/20 太極拳のユックリ動く本当の理由/21 手刀の恐るべき打撃力/22 回転によって打撃を緩和させる/23 ひっかけで中段突きは止まる/24 推手は撃ち合いの強化法ではない/25 人体とは気の流通体である/26 気の流通には含胸抜背が原則/27 人体は水の入った皮袋だ/28 纏絲勁は使うタイミングが大事/29 寸勁は筋肉の男性に逆らわずに打て/30 太極拳の歩法の秘密}
太極拳の戦闘理論
{31 頭脳的・心理的闘い/32 敵の功撃を誘発する/33 気で打つ/34 戦闘の頭脳的組立ての原則/35 背勢一敵を回転させて背中から打つ}
名人の戦術
{36 秘伝的技法は単純な技!/37 名人戦を分析すると/38 武道の神秘化の中味/補論・中国拳法の超常能力/補論・武道界の現況と中国拳法}
【太極拳技法を科学する】
{1 起勢 使い方は三種ある/2 野馬分ソウ 手を鍛えなくともよいか/3 攬雀尾 臍・按は打つことである/4 単鞭 肘・靠でなく掌打/5 提手上勢 肘挫きは勁を使う/6 白鶴亮翅 用法は各種あり/7 ロウ膝拗歩 侵入角度が重要/8 進歩搬ラン《手へん+闌》捶 受けで距離感をつかめ/9 抱虎帰山 頭部に対する掌の強打/10 肘底看捶 巻き込んで敵を逃がすな/11 高探馬 名称と技法の不一致/12 《足+登》脚 カカト蹴りの欠陥/13 打虎 袖口をひっかけて打つ/14 海中抱月 受け身を封じて投げる/15 双風貫耳 強猛の必殺極め技/16 海底針・扇通背・ヘイ《手へん+敞》身捶 改変された技/下勢 絶体絶命の奇襲攻撃/金鶏独立 同時攻撃の意外性/雲手 目もつぶす猛打/倒攬猴 一瞬で二人を倒す/上歩七星 はずし技の練習/退歩跨虎・湾弓射虎 多人数捌きの原則/補論・陳式と楊式のちがい}
【太極拳の秘伝を科学する】
{1 秘伝と幻想/2 畜勁・発勁の原理はエンジンと同じ/3 上級者の纏絲勁は直線に見える/4 精妙な技は科学測定器では測れない/5 秘伝技は即使用技ではない/6 太極拳の技は左右同等でない/7 太極拳に最も似ている日本武術は
あとがき