1994年　Ａ５判　P302　表紙クスミ、角僅イタミ

全302ページのうち特集211ページ

目次：
江戸の盛り場遊歩記（19）　品川宿繁昌記（海野弘）
イデアル・ホームズの設計―夢の家政学（3）　平成六年五月京都（竹西寛子）
耳目抄（136）　貧困な都市生活者に規格化された料理を（柏木博）

詩
　｛ゆり（後）（藤井貞和）／萌いずる若葉に対峙して（辻征夫）／ピーカブー（白石かずこ）／虹宴（齋藤恵美子）｝

モロッコ皮の匂い―古書渉猟（7）　紙で決まる（鹿島茂）

【特集　クロソフスキーの世界　幻想と模像のエロチシスム】
カトリシスム｜神学｜エロス
　｛小説　中断された召命（クロソフスキー　訳：堀江敏幸）／継続された召命　処女小説『中断された召命』について（堀江敏幸）／北の博士　ヨーハン・ゲオルク・ハーマン（クロソフスキー　訳：鈴木創士）／聖女幻想（竹下節子）｝

同時代の証言
　｛ドニーズのために（ビュトール　訳：立花英裕）／リドでの災難（デ・フォレ　訳：千葉文夫）／ある日、わたしはＰ・クロソフスキーに言った……（マッソン　訳：千葉文夫）／クロソフスキー（マンディアルグ　有田英也）｝

美術―手｜影｜反復
　｛フレデリック・トネールのユディット像（クロソフスキー　訳：千葉文夫）／書翰　Ｐ・ワルドベルグへの手紙（クロソフスキー　訳：北村陽子）／バルチュスの絵画における“活人画”について（クロソフスキー　訳：星埜守之）／対談　感覚の秘められた力（クロソフスキー、ジュフロワ　訳：岩切正一郎）／分身たちの回廊　クロソフスキーの絵画の余白で（松浦寿夫）｝

多数性
　｛だれがポーランド人なのか？（西成彦）｝
シミュラクルの強度
　｛シミュラクルの演戯（千葉文夫）／シミュラークルの概念について　イメージ批判のために（兼子正勝）／影像｜幽霊｜見せかけ（與謝野文子）｝
贈与と交換の普遍経済学
　｛身体のプロプリエテ　『生ける貨幣』のための覚書（鷲田清一）／図版構成　『生きた貨幣』あるいはロベルト幻想／「家事小説」としてのクロソフスキー覚え書き（丹生谷貴志）／選言綜合（ドゥルーズ、ガタリ　訳：田中敏彦）｝
資料
　｛書翰　Ｗ・ベンヤミンについての手紙（クロソフスキー　訳：清水正）／クロソフスキー著作解題（小島俊明、永井旦、陣野俊史）／クロソフスキー小伝（杉原整）／クロソフスキー略年譜｜著作目録（杉原整）｝


【コラム　ワールド・カルチュア・マップ】
アメリカ　ハイプ化するブロードウェイ（小池美佐子）／フランス　シャンソン・フランセーズをめぐる二冊の本（大里俊晴）／フランス　マラルメ所蔵の『悪の華』（柏倉康夫）／ドイツ　腐敗のメタスターゼ　Ｋ・ドラヴェールトのＤＤＲ雑録集（園田みどり）／スペイン　世紀の大論争　バトルロイヤルとＣ対Ｍ２（稲本健二）／中国　「蘇青」と『結婚十年』（櫻庭ゆみ子）

特別企画　徹底討論　ランボー研究の現在（阿部良雄、湯浅博雄、中地義和）｝
短篇　理想宮（広野酉雄）
今月の作品（川崎洋）　｛吉秋説子／大下さなえ／福島雄一郎／朝美保／清野訓子／岩崎昇一｝
われ発見せり　愛の衛星（Ｄ・デヒーリ）