かぼちゃと風船画伯　愛と幻想の版画家・谷中安規　吉田和正　読売新聞社

1998年　四六判　P261　帯少スレ、少時代シミ、背ヤケ、両袖折れ跡　カバー少汚れ　小口時代シミ　末尾下端少シミ（書入れ消し跡）

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1998年　四六判　P261　帯少スレ、少時代シミ、背ヤケ、両袖折れ跡　カバー少汚れ　小口時代シミ　末尾下端少シミ（書入れ消し跡）

“お伽話の世界に生き、陋巷に斃れた安規は、かつて棟方志功のライバルだった。”（帯文）

生い立ちや版画家としての活動、芸術家・文学者たちとの出会いと交流など、谷中安規の歩みを辿る。

目次：
はじめに

第一章複雑な家庭
　1　奇行の版画家・谷中安規
　2　朝鮮の日々と継母の仕打ち
　3　上京・四年遅れで仏教中学入学
　4　一冊の本との出会い
　5　遊郭で素描《デッサン》の修業
　6　恋のデーモン

第二章　貧困と修業
　1　ドヤ街と居候
　2　妖しい踊り
　3　父の店が倒産、一家離散に
　4　異様な風体に警官の誰何
　5　お見合いの顛末
　6　二人の天才「棟方志功と谷中安規」

第三章　泡沫の黄金時代
　1　内田百閒と風船画伯
　2　初めて借りた三畳の下宿
　3　親子ルンペンの話
　4　五十銭《ギジョ》、一枚ください
　5　新聞小説「居候匆々」、内田百閒作・谷中安規挿絵
　6　悲運、新聞社が倒産

第四章　われを猫かむ
　1　父の弔い
　2　生米とニンニク
　3　お伽ばなしの旅のごとき一生
　4　人様の家でめしを炊く
　5　奉加帳と下宿の女将
　6　絶食すること二日なれば……

第五章　空襲と最後の女性
　1　女性アパートに引っ越す
　2　防空演習と友の疎開
　3　安規が惚れた最後の女性
　4　焼け野原
　5　掘っ立て小屋とおかぼちゃ様
　6　佐瀬さん、九月になったら教えてね

終章　永遠の谷中安規
　1　安規の遺骨
　2　安規再評価
　3　安規余聞

あとがき
参考文献

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