2003年　A５判　序P10＋P574　ページ上端僅波打ち

1952年、イギリスのダーティントン・ホールに17ヶ国から100名以上の工芸家が集い、ますます工業化の進む世界における工芸の将来的役割について話し合うために開かれた会議「International Coference of Craftsmen in Pottery & Textiles」の報告書を翻訳。
前半部はバーナード・リーチ、柳宗悦その他の人々によるおもな講演・討論の内容を書き起こした記録、後半部は資料篇として本書の原典でもある報告書やリーフレットの影印を掲載する。

目次：
【日本語版への序】
工芸の将来（デイヴィッド・リーチ）
Future of handcrafts （David LEACH）
「用の美」のこころ（柳宗理）
Spirit of Beauty of Use （YANAGI Sori）
ダーティントンにおける東と西の邂逅（ピーター・コックス）
WEST meets EAST ar Dartington Hall （Peter COX）

【本文篇】
まえがき（ピーター・コックス）

1　ダーティントン（L・K・エルムハースト
2　イントロダクション（ピーター・コックス他）
3　現代の陶芸家（バーナード・リーチ）
4　日本人の工芸に対する見方（柳宗悦）
5　優れた染織工芸について（Ａ・Ｅ・サザン）
6　最初の一歩（マリアンネ・シュトラウプ）
7　手仕事のための糸紡ぎ（オーガッタ・ポルト）
8　新しい世界における陶芸家（マルゲリーテ・ヴィルデンハイン）
9　フィンランドとスウェーデンにおける現代陶芸と陶芸家（クルト・エクホルム）
10　工芸と現代芸術との関係（パトリック・ヘロン）
11　科学の進歩と工芸家による応用（マイケル・カーデュー）
12　陶芸家のための科学（エドワード・バーク）
13　佛教美学（柳宗悦）
14　工芸家と繊維産業（アレック・ハンター）
15　討論：　小さな作業場
16　スイス・ハイマートヴェルクの組織（アグネス・ラウアー）
17　子どもたち（R・タナー）
18　ユネスコの基礎教育プログラム（ジョン・バワーズ）
19　工芸家における統合（バーナード・リーチ）
20-1　柳宗悦博士によるまとめ
20-2　ジョセップ・リョーレンス・アルティガスの述懐
21　最終討論

《付録A》プログラム
《付録B》参加者名簿
《付録C》テキスタイルの工芸家たちへの講話（エヴァ・アンティラ）

【資料篇】
The Report of the International Coference of Craftsmen in Pottery & Textiles
国際工芸家会議広報用リーフレット
Catalogue of an exhibition of Pottery and Textiles 1920-1952
柳宗悦「国際工芸家会議」（『毎日新聞』昭和27年8月21日）
バーナード・リーチ「東洋からの内からの声」（『毎日新聞』昭和27年9月2日）　※本書目次には「8月21日」と記載されていますが、「資料篇」の凡例に「9月2日」と記載されているため、後者に従いました（斑猫軒店主）。

【解説】
Dartington Hall and the 1952 International Conference of Craftsmen （FUJITA Haruhiko）
ダーティントン・ホールと1952年国際工芸家会議（藤田治彦）

人名索引
Index of persons
謝辞
翻訳者一覧