平成2年　A５判　ソフトカバー　P414　カバー背ヤケ、端僅イタミ　小口少汚れ　末尾ページ僅剥がし跡

“『定本咀嚼音』から『菊塵』までの既刊十句集を完全収録した能村登四郎全句集。さらに主要エッセイ、紀行、俳論、自句自解、語録等を集めて、能村登四郎の全貌を一冊にまとめた。
巻末に年譜・著書解題・文献解題を付す。現代の不易流行を体現した俳業集成。”（カバー袖紹介文）

目次：
【俳句】
第一句集　定本咀嚼音
第二句集　定本合掌部落
第三句集　定本枯野の沖
第四句集　民話
第五句集　幻山水
第六句集　有為の山
第七句集　冬の音楽
第八句集　天上華
第九句集　寒九
第十句集　菊塵

【随筆・紀行・評論】
<随筆>
　燕子花屏風―美の空間について／抱一の雛／野分の碑／鳰／牡丹の芽／笠翁の芭蕉像／夾竹桃／花鎮め／葛の花／「門中瑣事」周辺／余呉の冬／定家／自信ある芸／ギリシャ悲劇の椅子／迫力のコロス／枯野・野たれ死への願望／木六駄／黐の花／ゴヤの最晩年作／若き日の歌／はん女の「雪」／負けの芸／雁渡し／鹿児島寿蔵さんの死／ワキと脇役／妻の人生／朴落葉／秋櫻子墓／畔／叙勲のこと

<紀行〉
ギリシャの砂／闘牛

<評論>
「沖」創刊のことば／伝統の流れの端に立って／唸る／短かい葦／個性と我流／うまい句・よい句／ひたすら行く―私の俳句人生

自句自解<五十句>
能村登四郎語録

能村登四郎年譜（能村研三）
能村登四郎著書解題（渡辺昭）
能村登四郎文献解題（筑紫磐井）

あとがき