昭和53年5版 B6判 P302 カバースレ、ヤケ、端少イタミ、内側時代シミ 小口ヤケ、汚れ、時代シミ
“ヘッド・ハンティングは、遠いむかしの物語では決してない。アマゾン、ニューギニア、ボルネオ、ビルマ奥地、そして文明世界の中にも、現実にいまもなお首狩り習俗は生きている!”(宣伝文)
目次:
【プロローグ】
I 世界の頭蓋骨崇拝
{近代戦の中の首狩り/頭蓋骨のシャンデリア/サラワクの“ドクロ銀行”/高砂族の恐怖の告白/世界各地のドクロ伝承/チベットの頭蓋骨盃/父祖のドクロを枕に/戦利品としての頭蓋骨/最後の首狩り族}
【フィリピンの首狩り族】
II フィリピンの原始種族
{先住民ネグリート族/大自然の中の放浪児/山岳原始インドネシア族/お酒落で勇猛なバゴボ族/イフガオ族の驚異の階段式水田}
III ルソン島首狩りの復活
{悪名高いイゴロット族/新婚の優勝トロフィー/首を奪われた米人夫妻/第二次大戦で首狩り復活}
IV イゴロット族の首狩り戦争
{反乱のアギナルド将軍/除隊して山岳種族の中へ/イゴロット族の出陣風景/夜明けの奇襲作戦/凄絶!首狩りの戦場}
V 原始イゴロット族の土俗
{奥地のネグリート族/額の十字印が物語るもの/洞窟の中に死者の燻製}
VI 山岳イフガオ族の奇習
{驚異の棚式水田耕作/水牛を血祭るアガビの響宴/珍重される幸運の神・鰻/ブロック山頂の霊に祈る}
【首狩り族のメッカ】
VII 首狩り族の国ボルネオ
{ボルネオ海賊、日本人を襲う/奥地原住民の面々/“首狩り”と“喰人”の相違/陸ダイヤクの“髑髏の門”/森の漂泊族プナン/獰猛海ダイヤク族の首狩り/自然児の生と死}
VIII 高砂族の首狩り憲法
{觀光ブームの台湾/黒潮に號長起高族/中央山岳地带の七種族/“首狩り族”高砂族/神聖なる“首狩り憲法”/ヒョウタン酒で結婚式/セックスに右手はタブー}
【ニューギニアの首狩り族】
IX ニューギニアの首狩り地帯
{ミーアンミン族の虐殺/襲いくる蚊の大群/セピック地区の首狩り/精霊の家の骨々々/石器大酋長ソトマリ/生きていた首狩り}
X 首狩りムイ族に不時着
{ジャングルの不時着/処刑寸前を救った女/槍の穂先に“戦利品”/“黒い人魚”と胸毛の男}
XI 首狩りアスマツ族の国
{数カ月で七百の首を狩る/乳を吸わされて養子に/男女三十人の奇妙な儀式}
XII ニューギニアの白人首狩り隊長
{十九世紀の白人討伐隊/ネグリートには医療を/セピック河上流の戦い/“白い首狩り族”}
【インドシナ半島の原始】
XIII 首狩りカチン族の探訪
{勇猛カチン族の大移動/竹筒の中の酒とお茶/カチン州の原始宗教/無気味な密林の祭典}
XIV 首狩りナガ族から脱出
{ナガ族の首への渇仰/星の下で踊るナガ連峰/女流カメラマンの安否/危険な地ナガ族/嘔吐をもよおす首狩り/コブラそして脱出}
【アマゾンの乾首製造】
XV インカの財宝と首狩り族
{奇怪な“乾首”の噂/ヒバロ族の吹き矢/残忍な乾首の製法/“金の海亀”の伝説}
XVI ヒバロ族の部落に入る
{吸血コウモリの森を行く/復讐に機燃える戦士たち/酒と踊りの襲撃前夜祭/身の毛もよだつ乾首作り}
XVII ヒバロ族の乾首製造法
{ヒバロ族の呪術師/竹ベラではがされる皮膚/完成した無気味な乾首/淫蕩的な“乾首の踊り”}
XVIII マゾンの首狩り族
{大アマゾンの密林地帯/首狩り族の毒失と狩猟/奇怪な乾首作り}
XIX チァパス密林のラカンドン族
{人身御供の断首台/人間の皮の絵文字/岩窟に消えた足跡}
XX クシカオ族の乾首作り
{他種族への大襲撃に加勢/戦勝祝いと奇妙な成人式/密林の中で発見した白骨/“火を噴く槍”を見込まれて}
【エピローグ】
XXI 文明の首狩りギロチン
{死刑方法論/フランス革命の血を継いで/肌身離さぬピストル/朝もやの中の死刑執行}