昭和51年　Ａ５判　P227　帯付　函ヤケ、汚れ　本体小口からページ端にかけてヤケ　扉ページ蔵書印あり

“巫覡・巫祭・巫歌等　日本やシベリアとの比較で朝鮮シャーマニズムの特質を解明する”（帯文）

目次：
序説　研究の対象、課題を方法

【第一編　朝鮮シャーマニズムの原形　―古代朝鮮の神話・儀礼と信仰―】
第一章　始祖神話における信仰形態
　1　檀君神話　｛（1）天神降臨信仰　（2）地母神とイニシエーション　（3）天地の結合と世界創造｝
　2　朱蒙神話　｛（1）天神降臨信仰　（2）地母神と二重誕生　（3）天地の結合と世界創造｝
　3　赫居世神話　｛（1）天神降臨信仰　（2）地母水神と穀霊信仰　（3）天地の結合と世界創造｝
第二章　古代の祭儀と信仰
　1　祭天儀礼と光明信仰
　2　農耕儀礼と穀霊信仰
　3　歌舞賽神と創造信仰
第三章　シャーマニズムとしての古代信仰
　1　古代の信仰形態　｛（1）信仰対象　（2）祭礼技法　（3）祭祀儀礼｝
　2　シャーマニズムの概念
　3　古代信仰の構造　｛（1）聖の弁証法　（2）神人の融合　（3）禍福の調節｝

【第二編　朝鮮シャーマニズムの展開】
第一章　新羅時代のシャーマニズム
　1　古代祭儀の単純伝承　｛（1）始祖霊祭　（2）農耕儀礼　（3）山川祭　（4）守護祭｝
　2　花郎道・シャーマニズムの複合的展開　｛（1）花郎道の形成　（2）シャーマニズムとしての花郎道　（3）花郎道における巫仏習合｝
　3　竜神信仰とその展開　｛（1）農耕に関する竜神信仰　（2）護国の東海竜神信仰　（3）癖邪進慶の竜神信仰｝
第二章　高麗時代のシャーマニズム
　1　古代信仰の単純伝承　｛（1）山川祭　（2）祖霊祭　（3）祈雨祭｝
　2　巫仏習合の祭儀　｛（1）八関会　（2）燃灯会｝
　3　巫覡信仰の発達　｛（1）巫覡と降神　（2）巫覡の機能　（3）高麗時代の巫儀
第三章　李朝時代のシャーマニズム
　1　儒教主義とシャーマニズム　｛（1）儒教主義の成立　（2）山川祭　（3）祈雨祭　（4）祖霊祭｝
　2　儀礼と城隍祭　｛（1）儀礼と処容戯　（2）城隍祭｝
　3　巫覡信仰の発展と定型化　｛（1）巫覡信仰の盛行と抑圧　（2）巫覡の機能と巫祭　（3）宮中巫俗と巫儀の定型化｝
第四章　現代のシャーマニズム
　1　韓国の宗教的現状とシャーマニズム
　2　シャーマニズムとしての部落祭
　3　巫仏習合と三神信仰

【第三編　朝鮮シャーマニズムの特質　―トゥングースおよび日本のシャーマニズムとの比較―】
第一章　巫覡「　　」（moodang）と彼らの宗教的基礎体験
　1　ムーダンとシャーマン
　2　巫覡の類型と機能
　3　入巫過程とその宗教的意義
第二章　巫祭「　」（kut）とその構造
　1　巫祭とその類型
　2　巫儀の形態
　3　巫儀の構造とその宗教的意義
第三章　巫歌「　　」（no-rac）とシャーマニズムの世界観
　1　巫歌とその類型
　2　一般巫歌に現われた人生観　｛（1）請拝歌と価値観　（2）神託歌と実存理解　（3）神歌と楽天主義｝
　3　叙事巫歌に現われた救いの論理

結語

註
参考文献と引用文献
人名・事項索引