2006年5刷 11.0×16.0 P604 小口僅汚れ
2006年5刷 11.0×16.0 P604 小口僅汚れ
“「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしようとする合意とそれにもとづく工夫によって成り立っていたという事実だ」……(本文より)
近代に物された、異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問うた大冊。”(カバー裏紹介文)
アーネスト・サトウ、ハーン、ヒュースケン、ペリー、モースほか、明治期に日本を訪れた多くの外国人の記録を辿り、当時の日本人の生活、風俗を見出す。
目次:
第一章 ある文明の幻影
第二章 陽気な人びと
第三章 簡素とゆたかさ
第四章 親和と礼節
第五章 雑多と充溢
第六章 労働と身体
第七章 自由と身分
第八章 裸体と性
第九章 女の位相
第十章 子どもの楽園
第十一章 風景とコスモス
第十二章 生類とコスモス
第十三章 信仰と祭
第十四章 心の垣根
あとがき
平凡社ライブラリー版あとがき
解説―共感は理解の最良の方法である(平川祐弘)
参考文献
人名索引