2000年初版 四六判 ソフトカバー カバー端僅イタミ、小口少ヤケ
2000年初版 四六判 ソフトカバー カバー端僅イタミ、小口少ヤケ
明治文学についての、古今の評論を集めたアンソロジー。
第一部では現代の作家、評論家の文章、第二部では1950年代から80年頃までの研究や評論、第三部では明治文学者たち自身による回想を収録。
目次:
第一部 明治文学の愉しみ {その新しさを読む(坪内祐三)/明治の作家は、ダイナミックで、しょっちゅう喧嘩していて、まったく手に負えない不良であって、そこんとこがたまんなくいいのです。(嵐山光三郎)/ふと口にしてしまう―黙阿彌の台詞(北村薫)/一葉、柳浪、鏡花、荷風。あるいは美登利、吉里、菊枝、お糸。(辻原登)/私はなぜローアン主義者となったか(鹿島茂)/文語育ちと口語育ち(山本夏彦)}
第二部 明治文学の発見 {近代日本の作家の生活(伊藤整)/近代小説概念の形成(稲垣達郎)/湯島天神と丸善―硯友社における江戸と西洋(磯田光一)/明治のグラマトロジー(前田愛・中村雄二郎)}
第三部 明治文学の回想 {齋藤緑雨と内田不知菴(坪内逍遥)/二葉亭余談(内田魯庵)/硯友社と文士劇(江見水蔭)/『近代の小説』抄(田山花袋)/言文一致(水野葉舟)/明治文学研究の三階段(木村毅)/明治時代の文豪とその生活を語る(馬場孤蝶・徳田秋声・近松秋江・森田草平・長田秀雄・久保田万太郎・久米正雄・中村武羅夫)}
編者あとがき