2002年 四六判 P299 帯ヤケ、時代シミ カバー背ヤケ、端少イタミ、内側時代シミ多 天地小口少ヤケ、少時代シミ 両見返しシミ汚れ
2002年 四六判 P299 帯ヤケ、時代シミ カバー背ヤケ、端少イタミ、内側時代シミ多 天地小口少ヤケ、少時代シミ 両見返しシミ汚れ
“山姥とはなにか。
邪悪な鬼女か、豊穣の女神か。
古事記、日本書紀から今昔物語、能、歌舞伎、そして大庭みな子らの現代小説にいたるまで、新しくよみがえり続ける山姥。
この魅惑の女性原理をめぐって、研究者、作家、詩人、刺繍家ら12人が織りなす挑発的なアンソロジー”(帯文)
目次:
山姥の夢 ―序論として(水田宗子)
【I 山姥の起源を探る】
山姥の舞 ―能楽「山姥」にみる女たちの芸能の伝統(脇田晴子)
魔女と山姥の『マクベス』 ―サイクル・リサイクルする物語の力(藤瀬恭子)
中国の「山姥」伝説(陳暉)
アイヌ民族の女性の誇りをつむぐ ―創生神話と精神世界(チカップ美恵子)
沖縄の女性原型 ―族母としてのノロと弾圧されるユタ(安里英子)
【II 山姥を語りなおす】
山姥探訪 ―女性の抵抗をめぐって(ミーラ・ヴィスワナサーン 訳:新田啓子)
一葉と小町伝説 ―「山姥」への旅(北田幸恵)
山姥の歌 ―与謝野晶子の短篇「故郷の夏」を読む(高良留美子)
〈女詩人〉と〈山姥〉的なるもの ―高群逸枝論(岩見照代)
〈神話の娘〉は〈老いたる鬼女〉へと ―詩人・永瀬清子(中島美幸)
山姥は笑っている ―円地文子と津島佑子(小林富久子)
山姥に関する主要参考文献一覧
あとがき
執筆者紹介