1996年17刷 文庫判 P318 カバー僅イタミ 天少時代シミ 末尾ページ上角僅折れ跡
1996年17刷 文庫判 P318 カバー僅イタミ 天少時代シミ 末尾ページ上角僅折れ跡
“キリスト教といえば西洋のものと考える人が多い。しかし、キリスト教初代からの伝統をいまなお保持しているギリシャ正教を知ると、その見方が誤まりであることに気がつく。ビザンチン文化やドストエフスキイの思想などを通して断片的に知られているにすぎないこのギリシャ正教の全貌を、本書はわが国で初めて体系的に紹介するとともに、西洋のキリスト教とその文化の原泉《ルーツ》を問い、私たちの通念そのものをただす注目の書である”(カバー裏紹介文)
目次:
はじめに ―ギリシャ正教とは
【第一章 ギリシャ正教の諸相】
1 東洋と西洋の接点
2 二千年の伝統
3 キリスト教の西と東
4 ギリシャ正教に対する誤解
【第二章 ギリシャ正教の流れ】
1 流れの概要
2 初期キリスト教の特質と形態.
3 ビザンチン・ハーモニー
一 全地公会議
二 修道の発達
三 東西分離以後
4 ロシアにおけるギリシャ正教..
一 初期の伝道者たち…
二 戦国時代のロシア教会
三 モスクワ朝時代のロシア教会
四 ぺートル大帝以後
五 二十世紀のギリシャ正教
第三章 ギリシャ正教の儀礼
1 奉神礼
一 奉神礼の意義と歴史
二 奉神礼の構造.
2 入会の礼儀
3 聖体礼儀
4 生活成聖の礼儀
5 時の礼儀
【第四章 ギリシャ正教の思想】
1 ギリシャ正教の神学
一 ドストエフスキイとギリシャ正教の思想
二 思想としての神学
三 ギリシャ正教の神
2 天地創造と人間
一 天地創造の意味
二 土と神の息吹き
3 人間勝利の思想
一 イエス・キリストの到来
二 死ぬ人から生きる人へ
三 神の母マリア
4 至聖三者の神と神の民
あとがき
付録
使用参考文献/地図(ギリシャ正教の文化圏)/ギリシャ正教史・年表/ビザンチン帝国の王朝/ロシアの王朝/ギリシャ正教の教会法の種類/ギリシャ正教の暦/聖体礼儀の種類/ギリシャ正教の経典/神品の名称/ギリシャ正教の思想家