1987年 四六判 P390 帯およびカバー背ヤケ大 天時代シミ多 裏遊び紙少剥がし跡
1987年 四六判 P390 帯およびカバー背ヤケ大 天時代シミ多 裏遊び紙少剥がし跡
泉鏡花ほか、演劇・文学についての論考を収める。
“遥かに時代を抜く鏡花の美意識を問う”(帯文)
目次:
I
泉鏡花/瀧の白糸/泉鏡花の「かきぬき」/泉鏡花と新派劇/「不如帰」劇の成立/「雲のわかれ路」の成立過程―真山青果の新派劇/大正期戯曲の多面性―鈴木泉三郎の場合
II
近代翻訳劇の問題/日本における「ボルクマン」
*
戯曲の鑑賞/木下順二の『夕鶴』/脚本と戯曲の間
*
森鴎外とルードウィヒ王/「付焼刃」と露伴/新しい「夜明け前」へ/リアリズムの源流をもとめて/新派悲劇という言葉/エゴイズムの容認/山本有三の劇作と「女人哀詞」/岸田国士の初期戯曲/「二十六番館」の新鮮さ
III
「有福詩人」を観て/田中千禾夫作品の演奏について/大味な芝居に終る/主題と表現のバランス/戯曲と演出の間/美しき宿命/歌を通じて批評……/メールヘンに達した再演/平明な舞台、大矢の芸/小さな舞台の大きな空間/徹底した演出の批評性/三度目の「ボルクマン」/意義ある試み/作者の周到な布置/古典化した「なよたけ」
越智治雄の演劇研究の仕事―「解説」に代えて(野村喬)
初出一覧
著作目録
年譜