1995年初版 A5判 P346 カバー裏少クスミ、背ヤケ、端少イタミ
1995年初版 A5判 P346 カバー裏少クスミ、背ヤケ、端少イタミ
中世からルネサンスまでの、キリスト教世界における「悪魔」の観念について、図版をまじえつつ論じる。
目次:
日本の読者のために
はじめに
序論
第一章 悪魔の名
「悪魔」と「サタン」がちがうこと
悪魔がルシファーの名を冠せられた次第
何の罪で悪魔は天を追われたか
悪魔の権利とキリスト釣針説
第二章 悪魔が悪魔の姿になったわけ
悪魔はどうして裸なのか
悪魔の外形的特徴
悪魔はどこに見つかるか
第三章 異端と地獄
二元論、そして悪魔のパラドックス
最後の審判と黙示録のちがい
ベアトゥスと「汚れ」
異端、そして悪魔の新しい役目、1184年
魂の秤量
第四章 ギスレベルトゥスの成功とジオットの失敗、そして地獄のエロティシズム
最初の『最後の審判』
ジオットには悪魔が描けない
大道に人の影なき
最後の審判のエロス
最後の『最後の審判』
第五章 反逆天使としての悪魔
反逆天使
ランブール兄弟、そしてボードレールの方へ
終章
訳者後記
文献注
索引