1989年初版 四六判 P375 函カバーキズ、背シミ汚れ、ヤケ大 本体セロハンカバー欠 裏遊び紙少剥がし跡 月報、スリップ付
1989年初版 四六判 P375 函カバーキズ、背シミ汚れ、ヤケ大 本体セロハンカバー欠 裏遊び紙少剥がし跡 月報、スリップ付
“彼の身体は、死んで墓の中に横たわっている。だが彼の心は、まだ生きている。それは家に棲む物の怪のように、われわれの胸の中に棲む……。
〈脱走したロマン主義者〉ハイネは、常に甦りを待ち望みながら今なお疾走し続ける。自伝的な話題の中に饒舌な風刺が横溢する「シュナーベレヴォプスキイ」と、大理石の女神像、パガニーニの音楽会、数奇な運命をたどる美しい踊り子等が夢幻的な会話の中に登場する「フィレンツェの夜」の小説二篇、ロマン派に大きな影響を与えた二作家を取り上げて批評文学史上の傑作となったセルバンテス論とシェイクスピア論、そしてジャーナリストとしての面目を遺憾なく発揮したドイツ論他、散文家ハイネの魅力を集めた。”(函カバー裏紹介文)
目次:
詩五篇(訳:大澤慶子)
ロマン主義(訳:大澤慶子)
フォン・シュナーベレヴォプスキイ氏の回想録より(訳:奈倉洋子)
フィレンツェの夜(訳:立川希代子)
女神ディアーナ 『流謫の神々』補遺(訳:奈倉洋子)
ベルリンだより 第三信(訳:立川希代子)
ドイツ・ロマン派 第二部(訳:大澤慶子)
『ドン・キホーテ』序(訳:石川實)
『シェイクスピアの女性たち』序(石川實)
ドイツ書簡(訳:石川實)
解説(大澤慶子)
月報:
ゲルマンの森へ15 樗牛から啄木へ(松本健一)/MAN OF LETTERSとしてのハイネ イギリスのハイネ像スケッチ(中居実)