1984年5刷 四六判 P369 帯付 カバー少イタミ 裏遊び紙ラベル剥がし跡
1984年5刷 四六判 P369 帯付 カバー少イタミ 裏遊び紙ラベル剥がし跡
“もう一人のダーウィンがいた!
博物学者ウォレスはダーウィンに先んじて進化論を完成し、マレー諸島からイギリスへ送った……。「ダーウィンの進化論」成立をめぐる科学史の謎に挑み、本書は最高の知的興奮をもたらす”(帯文)
“ダーウィン没後一〇〇年にして浮かびあがる世紀の謎!ダーウィンは本書の主人公ウォレスがいなかったら、果たして『種の起源』を書くことができただろうか!?
一八五八年六月、過去二〇年間とりくんできた進化理論を完成できずにいたダーウィンのもとへ、マレー諸島の無名の博物学者アルフレッド・ウォレスから一篇の論文が送られてきた。それは「自然淘汰説による進化論」を完璧にまとめたものだった。
……そして二週間後、リンネ学会で、ダーウィン=ウォレスの自然淘汰説の共同発表が行われ、翌年には『種の起原』が刊行された。
ウォレスの論文を見てから、ダーウィンに何がおこったか?本書は、ダーウィンを危機に陥れた二週間を、資料を推理により克明に再現するとともに、ウォレスという忘れられた天才の全貌を明らかにする興趣に満ちたノンフィクションである。”(帯文)
目次:
訳者まえがき
I 微妙な調整―ダーウィンとウォレス
II 緑の地獄―アマゾンとマレー諸島の探検
III 貧乏学者―ウォレスとその時代
資料 テルテナ論文(要約)
関係年表
著者取材ノート
訳者あとがき