1976年初版 A5判 P328 帯ヤケ大、端破れ(一部欠損) 函ヤケ、汚れ時代シミ 本体表紙僅汚れ
1976年初版 A5判 P328 帯ヤケ大、端破れ(一部欠損) 函ヤケ、汚れ時代シミ 本体表紙僅汚れ
“西欧の意識に隠然と君臨してきた吸血鬼にまつわるすべての事象を解き明かした異形の闇の文化史。”(宣伝文)
“待望の名著ここに再現 ―ヨーロッパ精神の影の領域に隠然と君臨し、異形の文芸思想へ多大の影響を投じつづけた吸血鬼伝承。そのすべてをモンターグ・サマーズの浩瀚な奇書に則して微細に解き明かす闇の文化史。”(帯文)
1931年に「性科學全集」第十一篇として武侠社から刊行されたものを、誤植などに若干の訂正を加えて復刊。
吸血鬼に関するさまざまな資料を逍遥し、この分野を俯瞰したイギリス人モンタギュー・サマーズの研究書を日夏耿之介が要約、随所に日夏自身の批評を加えつつ紹介する。
目次:
第一編 吸血戚族考
第一章 吸血鬼の発生
第二章 吸血の特性と慣例と
第三章 バビロニヤ、アッシリヤ、近東地方及びその他の上代諸国に於ける吸血鬼
第四章 文豪に現れたる吸血鬼
第二編 欧羅巴吸血俗外観
第一章 古代希臘及羅馬の吸血鬼
第二章 英吉利、愛蘭土及び羅甸諸国の吸血鬼譚
第三章 匈牙利とチェッコスロヴァキアの吸血鬼譚
第四章 近代希臘に於ける吸血鬼
第五章 露西亞、ルウマニア、ブルガリアに於ける吸血鬼
解題