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東京の下層社会 明治から終戦まで 紀田順一郎 新潮社

800円(税込)

平成2年初版 四六判 P203 帯付 小口シミ汚れ

商品の説明

平成2年初版 四六判 P203 帯付 小口シミ汚れ

「あまりにも性急な首都近代化の流に置き去られた人々の想像を絶する凄惨な生活を身をもって体験、記録した貴重な書物を掘り起し、今はなき五十年前の東京生活から、都市形成の過程、福祉対策の問題を考える。」(帯文)

目次:
最暗黒の東京探訪記
 {今はなき東京三大スラム/木賃宿に潜入した若き記者/誰も書かなかった貧民街/近親相姦や強姦も日常茶飯事/残飯屋の凄絶な実態/日本人の“流民n伝統”}

人間生活最後の墜落
 {無視されてきた記録文学の元祖/貧民窟の職業百態/「人間生活最後の墜落」の光景/乞食もりっぱな職業の一つ/ユニークな隠語の数々/底辺生活者の悲しみ}

東京残飯地帯ルポ
 {四谷、芝、浅草に三大スラム街/一宿一飯の恩ならぬ残飯の恩/明治の一膳飯屋のメニュー/飲めばシビレル「電気ブラン」/ゴミ箱の中のご馳走}

流民の都市
 {施しをすると厳罰/燃えてしまえば好都合/慈善と偽善/学校とは、まず食べるところ/バタバタ倒れる一家/追放、また追放……/暗から闇に旅立つ}

娼婦脱出記
 {七十六人に一人が娼婦/徹底した搾取のシステム/悪臭を放つベッドに寝たきり/剃刀を踏ませる拷問/決死の脱出行}

帝都魔窟物語
 {いまは昔、玉の井の賑わい/私娼街とそのシステム/玉の井私娼の実態/荷風去りし後/ある私娼の最後}

糸を紡ぐ「籠の鳥」たち
 {吉原娼妓よりも悲惨な運命/桂庵という名の詐欺師/塩水に醤油粕の“味噌汁”/失明しても医者に見せず/凄惨な女工のタコ部屋/死体を砂糖樽へ投げ込む/暴虐の限りをつくして懲役二年/女工を囚えていた二重の牢獄}

あとがき
参考文献

その他の詳細情報

販売価格 800円(税込)