1995年初版 四六判 ソフトカバー P238 カバー上部少イタミ
1995年初版 四六判 ソフトカバー P238 カバー上部少イタミ
“ある一家心中事件をめぐって生み出されたいくつかの言説。法の言説と新聞報道。「新四郎さ」そして「山に埋もれたる人生ある事」。事件の季節は入れ替わり、新たな動機が付与される。
柳田はその独得の方法をもって何を語ろうとしたのだろうか。
事実……。そしてその記録が描き出そうとした歴史の意識とは……。
本書は、社会記述の方法をめぐるスリリングな論考である。”(カバー紹介文)
目次:
序文
第一章 抽象する視線
{1 無方法と内省/2 抽象する視線/3 可変性の形象/4 幻覚の主体}
第二章 可視性の場
{1 像の記述/2 距離の感覚/3 像のなかに消える女/4 物語のディスクール}
第三章 描かれた構図
{1 人間の自然/2 ある記録/3 事件の構図/4 文体の可視性}
第四章 事件の現場
{1 動機の暗転/2 事件の報道/3 事件の現場と説話空間/4 記述の焦点}
註
文献案内
あとがき
索引