1998年初版 A5判 P512+索引P7 カバー少ヤケ、少クスミ、上部少イタミ
1998年初版 A5判 P512+索引P7 カバー少ヤケ、少クスミ、上部少イタミ
「フーコーはエイズで死ぬことを知りながらゲイ専用のバスハウスに通っていた」 噂を発端に、フーコーの友人達の証言も織り込みながら、その最も「独自」で「不穏」な力のありかへ肉迫し、「哲学的生」を鮮やかに描き出す。
「本書は輪郭においてはミシェル・フーコーの生涯を年代順に追うものだが、伝記ではない。また、彼の非常に多くのテクストにかんする一解釈を提供するものではあるが、その著作の包括的な研究書でもない。本書は、むしろ、「自分自身になれ」というニーチェの格言めいた勧告に従おうとしたひとりの人間の一生をかけた苦闘を叙述する報告書である。」(序文より)
目次:
序文
第一章 作者の死
第二章 ゴドーを待ちながら
第三章 赤裸の心
第四章 人殺しが行なわれる城
第五章 迷宮のなかで
第六章 残酷なるべし!
第七章 耐えがたい感覚の術
第八章 知への意志
第九章 戦いのかすかなとどろき
第十章 自己の記述
第十一章 ある男の秘密
あとがき
原註で使用する略記
原注
訳者あとがき―フーコー伝記群におけるミラーの位置
索引