2003年初版 A5判 P469 帯背折れ跡 カバー僅ヤケ 天シミ汚れ
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「ナナは最後まで脱いだのか
近代の語りにおいて、肉体(特に女性の)はどのように想像され表現されてきたか。ルソーやバルザック、あるいはクールベやゴーギャンにおけるその特権的な描かれ方のなかに、近代という時代のありようを解く。」(帯文)
目次:
まえがき
第一章 語りと肉体
第二章 プライヴァシーの侵害―小説における肉体
{ルソーの私的な肉体/プライヴァシーと法と肉体}
第三章 近代的肉体を徴づける―フランス革命とバルザック
{革命的肉体/バルザックの肉体の徴}
第四章 視界のなかの肉体
{エマ・ボヴァリーの肉体/窃視症、認識欲、肉体/肉体の語りを探る/アルベルチーヌを見る}
第五章 ナナは最後まで脱いだか―近代の裸体の問題
{ナナを裸にする/肉体の目録をつくる}
第六章 ゴーギャンのタヒチ的肉体
第七章 怪物とは何か―『フランケンシュタイン』によると
第八章 話す肉体、もろい器
{ヒステリー症の肉体/ドラの症例/これらのもろい器}
第九章 逸脱する肉体
{眺める『愛人』を眺める/肉体と「視覚的に捉えられるものへの熱狂」}
巻末に原注、訳注、訳者あとがき、索引を収録