2000年初版 四六判 P216 カバー少キズ、少汚れ、少イタミ
2000年初版 四六判 P216 カバー少キズ、少汚れ、少イタミ
「どのようにして近世の身分や身分制は存立したのだろうか。『士農工商』の枠組みを離れ、多様な集団を広い視野で考える『身分的周縁論』は、この課題をどこまで読み解けるのか。第一線の研究者が今後の可能性を熱く語る。」(カバー裏紹介文)
目次:
シンポジウム「近世の身分的周縁」によせて
シンポジウム 報告 近世の身分的周縁
近世前期の社会と「身分的周縁」論 (渡辺恒一)
{はじめに/1 宗教者の職分と編成/2 身分・職分集団をめぐる社会関係の形成過程}/おわりに}
幕藩制社会の解体と身分的周縁 (高埜利彦)
{はじめに/1 御師/2 幕藩制社会の解体と宗教者たち/おわりに}
芸能・分カと〈身分的周縁〉 (横田冬彦)
{はじめに/1 近世人の近世社会観―「芸能」的身分について―/芸能・文化の世界における周縁化の問題}
「身分的周縁」から武士身分を問う (久留島浩)
{はじめに/1 近世社会の特質/2 武士の周縁身分を考える手がかり/3 「武士身分」を多角的に考える/おわりに}
身分的周縁と歴史社会の構造 (塚田孝)
{はじめに/1 歴史分析の三つの位相/2 歴史的展開のなかで/3 《歴史社会の構造》と地域差/おわりに}
所有と身分的周縁 (吉田伸之)
{はじめに/1 身分と所有をめぐる研究史/2 小経営生産様式/3 近世における所有の諸形態/おわりに}
シンポジウム 討論 身分を問い直す (久留島浩、小林信也、高埜利彦、塚田孝、横田冬彦、吉田伸之、渡辺恒一)