1990年初版 A5判 P471 帯少イタミ
1990年初版 A5判 P471 帯少イタミ
「架空幻想譚、あるいは、荒唐無稽な物語集。
〔地名〕への偏執と〔形式〕への強固な意志により周到に構築された物語が、全的崩壊の予兆をはらみつつ目眩めく反転する、全編、荒唐無稽の愉しさにみちみちた、トポロジカルな架空幻想旅行譚。」(帯文)
目次:
ゼノンの時計
南半球幻想曲 キャプリス・ドュ・シュド
(第一回 うるむるー丸入港のこと・コン吉タヌ子帰国のこと/第二回 子守熊入国の怪事のこと・二珍獣同時の蒸発のこと/第三回 怪文書苦心の解読のこと・地下鉄歩廊の麻雀のこと/第四回 魔方陣 怪盗を看破のこと・剃髪鼠 迷路を先導のこと/第五回 後家邸での晩餐会のこと・大堤琴〈コントラ・バス〉での子守歌のこと/第六回 密告状 交番への届出のこと・女統領 疱面へ惚字のこと/第七回 雪祭にて失物探索のこと・空中より珍獣降下のこと/第八回 喪服女 意外の変身のこと・子守熊 無事の帰郷のこと)
海燕<かいえん>
(前篇/後篇)
跋
別冊付録:
特別対談 中野美代子・種村季弘 「自由貿易文学の方へ」