1987年夏季号 B5変型判(18.3×22.5) P82 背ヤケ 下角折れ跡
1987年夏季号 B5変型判(18.3×22.5) P82 背ヤケ 下角折れ跡
「裏まちの中程に出来た空き地に棟割長屋が建ち、表通りから奥地に到る小路が路地である。昔、この小路へは、物売りや行者、芸人などが訪れ賑わいを見せていた。ドブ板の上を子供たちが走り回り、建物に沿って物干しが立ち、植木が所狭しと並べられている。喧騒な井戸端会議や夫婦喧嘩は路地の名物であった。こうした路地は、住む者にとって狭いながらも重要な生活空間であった。それだけに、閉鎖的に形成されたコミューンには、高密度に生活感覚をそなえた生命力が孕まれている。」(表紙文より)
目次:
廃園(藤原新也)/辻子・路地〔京都の場合〕(杉本秀太郎)/路地観察(藤森照信)/ラビリンスの都市と路地(上田篤)/大阪の路地と人々の暮らし(香村菊雄)/路地とサウンドスケープ(鳥越けい子)/〔対談〕道路空間の比較文化(陣内秀信、カルロ・セベラーティ)/大阪の路地空間(橋爪紳也)/京都の路地空間(日向進)/名古屋の路地空間(岡本信也)/東京の路地空間(法政大学・東京のまち研究会)