1996年初版 11.0×16.0 P380 裏表紙折れ跡
1996年初版 11.0×16.0 P380 裏表紙折れ跡
「近世の縁切寺、中世の市、古代のアジール、また遍歴する職人や芸能民たち―歴史の表舞台に登場しない場や人々のうちに、所有や支配とは別の関係原理、〈無縁〉の原理の展開と衰微を跡づける、日本の歴史学を一変させた決定的書物。」(表紙紹介文)
目次:
一 「エンガチョ」/二 江戸時代の縁切寺/三 若狭の駆込寺/四 周防の「無縁所」/五 京の「無縁所」/六 無縁所と氏寺/七 公界所と公界者/八 自治都市/九 一揆と惣/十 十楽の津と楽市楽座/十一 無縁・公界・楽/十二 山林/十三 市と宿/十四 墓所と禅津僧・時衆/十五 関渡津泊、橋と勧進上人/十六 倉庫、金融と聖/十七 遍歴する「職人」/十八 女性の無縁性/十九 寺社と「不入」/二十 「アジール」としての家/二十一 「自由」な平民/二十二 未開社会のアジール/二十三 人類と「無縁」の原理
補注
補論 (都市のできる場―中州・河原・浜/市の立つ場―平和と自治/初穂・出挙・関料/植田信廣氏『中世前期の「無縁について」をめぐって)
解説 『文明』のあやうさの実証(笠松宏至)