1979年 A5判 P559 函ヤケ、汚れ、イタミ 本体元パラ少イタミ 天地小口少時代シミ 別紙附録3枚付(封筒端イタミ)
1979年 A5判 P559 函ヤケ、汚れ、イタミ 本体元パラ少イタミ 天地小口少時代シミ 別紙附録3枚付(封筒端イタミ)
現代以前の熱帯アジアに産し、アジアからヨーロッパ、東アフリカまで広まった様々な香料の特徴、発生、進化、あるいは生産、伝播など、その歴史を多角的に論ずる。
巻末にモノクロ図譜82点、主要参照書目を収録。
また別紙附録として、1596年にオランダのリンスホーテンが著わした『東方案内記』から地図3枚(「アフリカ東海岸 マダガスカル島図」、「アラビア・ペルシア・インド図」、「東アジア図」)の原寸コピーで付す。
目次:
序
例言
主要項目一覧
【第一章 東アジアの香】
1 沈香木
沈香と沈香木 {その語源/樹種と採集方法}
中国人のいう沈香 {『梁書』の沈香と桟香/『南州異物志』の沈香、桟香と繋香/香料の中国伝来/沈香が香の中心/沈香木の品種}
海北と海南(島)の沈香 {『図經本草』の沈香/『本草衍義』の海北沈香/蜜香/原産地の香木採集/海北沈香の出現/海南島沈香の出現}
海南島と南海諸国の沈香 {『桂海虞衡志』の海南島沈香/『嶺外代答』の海南島沈香/『諸善志』の海南島沈香/『諸善志』の各種の沈香/沈香の概要}
2 迦閘香(茄藍木)と棋楠香(伽南木)
{伽藍香の出現とその記事/伽藍香の語原と発見}
3 西方世界の人たちの沈香
{アラビア人と沈香/十六世紀欧人の記述}
4 香料の調合・配剤(合香)
{匂いの美を求めて/保香剤/結合、調和、安定剤/調合、配剤の起原}
5 薫香
{抹香/煉香/合香の配剤例/合香の大勢/香の用途/煉香の起原}
6 沈香木、一味の匂い(幽玄の香)
{沈香木の生成/沈香木の匂いの種々相/陶玄の香/沈香木の焚き方、隔火の使用/沈すなわち香}
7 黄熟香と全桟香(正倉院)
8 蒸物(炷物、たきもの)
{薫物の伝来/空薫物/薫物合/煮物の調剤と沈香そして焚き方/春夏秋冬と山川草木を通じて匂いを知る}
9 香道(その初め)
沈香木一種を焚く {香(道)は沈(香)である/清楚な匂いの発見}
銘香の発見 {沈香すなわち名香/香木に雅名を与える}
開香 {十炷香の流行/百服、名香、珍膳、懸物}
名香合せと隔火の使用 {香合せの礼儀作法/匂いよりも諸道具に贅をこらす/沈香の香気の深さ浅さを知る }
日本の伽羅木 {伽羅木と奇楠香/名香合せと伽羅/伽羅(奇楠)の需要と値段および品質}
【第二章 泰西の香料】
1 乳香と没薬
古代オリエントとエジプト {その語原と最初の使用/ペルシア湾、南アラビア、東アフリカの繋がり/南アラビアの幻の古代文明}
ヘロドトスからテオフラストスへ {ヘロドトス/テオフラストスの乳香と没薬/産出地と取引}
幸福なアラビア {ディオドロスのアラビアとサバ/幸福な島であるソコトラ島/サバ人の国の富と交易}
一世紀のプリニウス {乳香の原産地/乳香の採集/滴状乳香/原産地から地中海海岸までの運送と諸経費、ローマの値段と品質/没薬の産地と樹容/採集、品種、原産地、値段、偽和品/乳香、没薬の原産地は今も昔も変っていない}
『エリュトウラー海(インド洋)案内記』の現実 {乳香原産地の実状/乳香と没薬の輸出/マルコ・ポーロのアラビア乳香}
2 薫陸香
遠西と南海伝来の樹脂系香料 {薫陸香の出現と初期の記述/乳香とマスチックの混同/薫陸香と怪獣の結びつき}
インドのググル(偽没薬)とクンズル(偽乳香) {一木五香説/天竺と波斯の樹脂である/インド没薬とインド乳香}
薫陸という語 {アラビア語とインド語の転写である/中国独自の語である/泰西と中国の焚香料の主体/クンズルの転写である}
薫陸香の実体 {アラビアの乳香を含有していたか/天竺産とペルシア産の二種/実体と変遷/『正倉院薬物』の解釈}
3 中国人の乳香
乳香という名と物
アラビア産の乳香
乳香の大輸入 {宋代の南海貿易制度/朝貢品目の筆頭は乳香/乳香の品等}
乳香の大消費事実 {乳香大輸入の因由/乳香の用途}
4 没薬の中国伝来
{没薬の語原/唐代の記事/宋代にアラビアの没薬を知る/アラビア没薬とブデルラその他の類似品}
5 『バイブル』の乳香、没薬と肉桂
焚香料と合番そして香膏
供物である食物の香・・・・
愛情の匂い
香料の転運と保管
6 乳香は神、没薬は救世主、黄金は王
キリストの生誕と三つの礼物
乳香は神である
黄金は現世の王(キング)である
没薬は医師であり救世主である
【第三章 樹脂系香料四題】
1 安息香
安息香(ベンゾイン)というもの
中国人のいう西城の安息香 {その名の始まり/ガンダーラの香}
インドのググル(偽没薬) {安息香はググルである/名称の由来}
『酉陽能選』の安息香
南海の安息香と金煎香 {その出現/南海各地の名称/中国との繋がり/イスラム商人の取扱い}
西方世界のベンゾイン {アラビア人のルパン・ジャウィー/欧人とペンゾイン}
2 蘇合香
ストラックスとスチラックス
中国人の蘇合香と油 {初期の記述/下級品の伝来とビルマ・ストラックス/蘇合という名称/宋代の知識}
3 篤耨香 {最初の記事/ダマールとの混同/不明の芳香樹脂}
4 降真香 {『證類本草』の記述/その実体}
【第四章 竜脳と樟脳】
1 竜脳
竜脳樹と竜脳 {生育地域/電脳香と油の採取}
電脳を表わす言葉と発見と伝播 {各国の言葉と梵語カルプーラの本義/竜脳の発見/カンフルの西方伝播/東アジアの竜脳と玄奘の羯布羅}
中国人の婆律膏と竜脳香 {結晶体の竜脳と油分である姿律膏/波斯産の固布姿律/アラビアでazrakという一種のカンフル/中国人と波斯}
箇布婆律と kāpur-bārus {婆律(ボル)の箇布(カンフル)/婆露(ボル)国と婆魯師(ボルシー)国/アラビア人のバールースとファンスリ/物産の名が産出地の名となる/スマトラ島西北部のカンフル/ボル、ボルシー、ファンスールは地方名である}
ブルネイとマレイ半島そして三仏斉の竜脳 {ブルネイ/マレイ半島/三仏斉}
竜脳の採集と品種 {現地の採集と品種/イスラムの記述/品種とくに熟脳}
竜脳の用途 {最高貴薬/体身香/死体の賦香/食用}
2 樟脳
中国の樟脳製造 {その起原/製造方法}
日本の樟脳製造と輸出{製造の起原/樟脳の輸出/輸入香料の値段と樟脳/オランダ船の輸出量}
日本樟脳の製造方法 {朝鮮から伝わったという説/焼製、蒸炙、煎じる、Bowl method.}
3 楊貴妃と竜脳
{瑞竜脳、玄宗と楊貴妃/残香馥郁の香囊}
【第五章 檀香(サンタル)】
産出地と品種 {ジャワから東に出る/白檀、黄檀、紫檀}
インドの原植物ではない {樹種と産地/サンタルという語/サンタルの原生地/インドの栴檀}
東西交通から見たサンタル {東方に産するサンタル/チモールのサンタルが中心である}
【第六章 胡椒(ペッパー)】
1 ローマ人とインドの胡椒
胡椒中心のインド洋貿易{インドならどこにもある/ローマの東方貿易/アラビア南部のサバ人/インド洋渡海の船と貿易}
金銀貨幣の輸出と胡椒の輸入 {現地の献上品と金銀貨/一世紀前半のローマの金銀貨/ローマの若い人たちに歓迎される}
古代インドの胡椒 {黒と白胡椒と長胡椒/ジャワの胡椒/胡椒の用途と名称}
胡椒の西方伝播とローマ人 {ギリシア人と―/ペルシア人と―/スパイスとしての胡椒の使用/胡椒の大消費}
2 中国人の胡椒
中国人の知った胡椒 {名称の由来/胡椒と長胡椒(華撥)/ジャワのキュベーブ(華澄茄)と胡椒}
胡椒の大輸入時期 {『諸蕃志』のジャワ胡椒/中国銅銭の海外流出/ジャワ胡椒の大輸入}
インド(マラバル)とスマトラ(西北部)の胡椒 {中国船の南海進出/『島夷志略』のマラバルの胡椒/マラバル胡椒の中国輸入/スマトラ西北部胡椒の出現/栽培開始の原因/『『瀛涯勝覧』のマラバル胡椒}
中国の需要した胡椒 {東ジャワの胡椒/十五世紀末、南アジア胡椒の年産量/中国の年間輸入量/ヨーロッパの年間需要量}
【第七章 丁香(クローブ)】
1 丁香前史
{丁香とは/丁香の発見/中国人と―/アラ/ビア人と―/欧人と―}
2 中国人と丁香
世界最初のモルッカ見聞記 {『島夷志略』の記述/丁香の成熟時期/酋長あるいは王/交易品}
中国人の東洋航路と丁香 {東洋と西洋の起点ブルネイ/東洋航路の始まりと東洋列国/中国人の丁香使用の実体}
3 ヨーロッパ人の渡来と丁香
ドアルテ・バルボーサの報告 {葡人とスパイス/バルボーサのモルッカ/丁香/交易品}
イスラム教の伝播 {十五世紀後半に伝わる/イスラム王の出現と丁香}
トメ・ピレスの詳細な報告 {モルッカ諸島/テルナテ/チドール/モテイル/マキヤン/バチヤン/マラッカとモルッカ間の航路/丁香樹の実見記}
丁香の産出量と交易品そして価格 {十六世紀前半の年産額/丁香の生育/丁香との交易品/十六世紀初めのインドにおける香料薬品の市価と丁香}
【第八章 肉荳蔻(ナツメッグ)と荳蔻花(メース)】
1 肉荳蔻の出現と効用
{バンダの肉豆蔻/マレイ語のバラ/香味が同じであるカーダモン/中国人の肉豆蔻/ヨーロッパにおけるスパイス特に丁香と肉荳蔻の大需要/消化剤で胃、腸、肝臓の妙薬/スパイスの効能}
2 最初のバンダの記事
{『島夷志略』/素朴な社会体制/物産と交易品}
3 ヨーロッパ人の渡来
イスラム教の伝播
デュアルテ・バルボーサの記事・
トメ・ピレスの報告と肉荳蔻の年産額と価格 {バンダのナツメッグとメース/ジャワ人とマレイ人の交易/ボルトガル人の交易/ナツメッグとメースの年産額/二つの値段}
【第九章 肉桂(シンナモンとカッシア)】
1 インドの肉桂
{主要肉桂の種類と分布/インドの肉桂/インドで肉桂を表わす色々の言葉/マレイ諸島の肉桂}
2 神秘な古代泰西の肉桂
古代泰西のシンナモンとカッシア
南シナ肉桂の伝播
商業取引上の秘密とシナ肉桂
シナと東アフリカを繋ぐ肉桂 {ミラーのシンナモン・ルート 160 中国人のジャワ、モルッカ渡海とシナ肉桂/赤道以南の大海洋横断航路/東アフリカ内陸の交通路}
古代泰西の肉桂は南アジア本来の肉桂ではない {東アフリカ奥地の別種の植物/アラビア人の海上交通とインド産肉桂の真相/アラビア、ソマリー、インド商人の秘密性保持}
南アジアの肉桂と古代泰西の肉桂 {各種の南アジア肉桂の実体/古代泰西肉桂の実体/不明の植物/インド渡海のローマ人が肉桂を知らなかったこと/インドにおける肉桂の使用}
3 肉桂(シンナモン)とダイアモンド(宝石)採集談
{ヘロドトスのシンナモン/香料(宝石)と大鳥、肉塊、大蛇の結びつき/宝珠採集談の本源地はインドか/古代末開の各地で自然に発生した怪談/テラ・インコグニタは宝物や霊薬を出す所}
4 セイロン肉桂(シンナモン)の出現
{古代、中世には知られていない/発見は十四世紀/インド本土ではいつごろ知ったのだろうか/ポルトガル人は十六世紀初めに知る}
【第十章 竜涎香(アンバル)】
アンバルの発見 {アンバルとは/アンバルの各国語}
アラビア人とアンバル {ラブダナムとアンバル/フンバルの大流行/いつごろから各地のアンバルを知ったのか}
アンバルの成因説話 {海水あるいは海底から/海中動物(鯨)の排泄物/牛や鳥の糞、あるいは蜜蠟 /種々の怪談/ソコトラ島の捕鯨/説話発展変化の順序}
アンバルの産地、品質と薬効 {産地/香料薬品の王者/品種/偽品}
アンバルの転運 {イスラムのインド洋発展とアンバル/アンバルの採取/イスラムの需要消費と西方への流通}
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