2012年 A4判 ソフトカバー P96 カバー裏上端薄く折れ跡
2012年 A4判 ソフトカバー P96 カバー裏上端薄く折れ跡
各種の百鬼夜行絵巻、百鬼夜行図のうち、現存最古とされる真珠庵本以外の、新たに基準となることが判明した重要作品や、他の作品とは際立って異なる特徴をもつ作品を中心に、カラー図版で紹介する。
目次:
【折り込み特別付録】妖怪カタログ+解説付 誌上初公開 『妖怪図巻』(福岡市博物館蔵)の全貌
緒言
【展示室1 ストーリーを元に描かれた物語絵巻】
『百鬼夜行絵巻』(京都市立芸術大学芸術資料館蔵) ―『鳥獣人物戯画』の影響を受けた、動物が主役の化物絵巻
『化もの絵巻』(徳島県立博物館蔵) ―近年、発見された「化物絵巻系」の作品
『百鬼ノ図』(国際日本文化研究センター蔵) ―新発見! 中世にさかのぼるもう一つの妖怪絵巻
『百鬼夜行絵巻』(兵庫県立歷史博物館蔵) ―真珠庵本と日文研本を融合した妖怪図鑑の走り?
『百鬼夜行之図』(西尾市岩瀬文庫蔵) ―百鬼繚乱の異色作。見世物小屋的な物語絵巻
『百鬼夜行絵巻』〈す本)(国立国会図書館蔵) ―詞書がついた新出の真珠庵本系絵巻
妖怪画傑作選(1) いま最も人気の画家 伊藤若冲が描いた『付喪神図』
【展示室2 妖怪を分類して並べる妖怪図鑑】
『百鬼夜行絵巻』(京都府立総合資料館蔵) ―妖怪物語から妖怪図鑑への過渡期的な絵巻
『百鬼夜行絵巻』(松井文庫蔵) ―最多五十八種の妖怪を紹介する「妖怪図鑑」
『化物尽絵巻』(国際日本文化研究センター蔵) ―「妖怪図鑑」の完成形
『化物絵巻』(川崎市市民ミュージアム蔵) ―鳥山石燕『画図百鬼夜行」シリーズに通じる妖怪図鑑
妖怪画傑作選(2) 浮世絵の巨匠葛飾北斎が描く 『百物語 さらやしき』
【展示室3 器物が主人公=妖怪となる絵巻】
『百器夜行絵巻』(兵庫県立歴史博物館蔵) ―元祖! 器物・道具の妖怪カタログ
『百鬼夜行之図』(真田宝物館蔵) 独創的なスタイルの器物妖怪絵巻
妖怪画傑作選(3) 江戸画壇の巨人円山応挙が描く『幽霊図』
【展示室4 婚礼儀式のパロディ絵巻】
『化物婚姻絵巻』(松井文庫蔵) ―化物たちの結婚を描いた妖怪絵巻
『化物婚礼絵巻』(植田命寧氏蔵) ―殿様が描いた異色の化物婚礼絵巻
妖怪画傑作選(4) 最後の浮世絵師 月岡芳年が描く 『和漢百物語 酒顛童子』
【展示室5 資料編】
日本全国妖怪マップ
鳥山石燕『画図百鬼夜行』図典
参考文献