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江戸怪談を読む 牡丹灯籠 横山康子、門脇大、今井秀和、斎藤喬、広坂朋信 白澤社

1,400円(税込)

2018年 四六判 ソフトカバー P205 帯僅スレ 小口少汚れ P95〜99上角僅イタミ

商品の説明


2018年 四六判 ソフトカバー P205 帯僅スレ 小口少汚れ P95〜99上角僅イタミ

“なんたる因果な事か、惚れられるものに事を替えて幽霊に惚れられるとは
美しい死霊と美男の妖しく怖ろしい恋物語。
その起源から幕末の名作まで、「牡丹灯籠」づくしの巻。”(帯文)

“カランコロンカランコロン〜駒下駄の音高く、牡丹灯籠に導かれて朦朧とあらわれる旗本の娘お露。その綺麗なこというばかりもなく、綺麗ほどなお怖い。美しい死霊お露と新三郎の夜毎の逢引き……。
三遊亭円朝の落語で知られる名作『怪談牡丹燈籠」をたどる本書は、江戸時代初期の物語集『伽婢子』」の一篇である「牡丹灯籠」、岡本綺堂訳による原話「牡丹灯記」のほか、江戸時代の百物語怪談から灯籠のないバージョンに鳥山石燕の描く「骨女」も紹介。円朝口演『怪談牡丹燈籠』は怪談部分を収録しその怖さを分析、また円朝に影響を与えたとされる幕末の世間話を復刻する。
美しい死霊と美男の妖しく怖ろしい恋物語。その起源から幕末の名作まで、「牡丹灯籠」づくしの巻。”(カバー袖紹介文)

中国の怪異小説「牡丹灯記」から派生し、近世以降の日本で生まれた「牡丹灯籠」のバリエーションについて、本文・現代語訳を収めるとともに、成立の背景や作品の特色について紹介、解説する。

目次:
第一章 美しき怪談・牡丹灯籠(横山泰子)
 1 牡丹灯籠を提げた女
 2 女の亡霊と男の契り
 3 護符と男の死
 4 怪談における因果・因縁
 5 因果・因縁を語らない綺堂

第二章 浅井了意「牡丹灯籠」(解説・現代語訳:門脇大)
 1 浅井了意「牡丹灯籠」
 〔牡丹灯籠〕
 2 浅井了意『伽婢子』巻三の三「牡丹灯籠」現代語訳

第三章 「牡丹灯籠」の原話「牡丹灯記」
 〔牡丹灯記(訳:岡本綺堂、田中貢太郎)〕

第四章 百物語の牡丹灯籠(広坂朋信)
 1 灯籠の出てこない物語
 2 「牡丹堂女の執心の事」 ―『諸国百物語』より
 3 「をんなの幽霊男のもとへ通事」 ―『好色百物語』より

第五章 骨女の怪奇とエロス ―骸骨と幽霊の「牡丹灯籠」(今井秀和)
 1 江戸の骨女 ―烏山石燕『今昔画図続百鬼』より
 2 現代の骨女 ―アニメ『地獄少女』より
 3 幽霊の悲哀と耽美、骸骨の怪奇と滑稽
 4 幽霊と骸骨

第六章 円朝口演『怪談牡丹燈籠』(解説:斎藤喬)
 1 『怪談牡丹燈籠』にみる落語的想像力
 2 円朝口演の本文と解説

第七章 『怪談牡丹燈籠』を読む ―お露の恋着と良石の悪霊祓い(斎藤喬)
 1 『怪談牡丹燈籠』の文学史的な位置づけ
 2 死霊の恐怖と悪霊祓い
 3 説教としての怪談噺

〈コラム〉牡丹灯籠ゆかりの寺

第八章 深川北川町の米屋の怪談 ―『漫談 江戸は過ぎる」より(解説=広坂朋信)
 1 米屋の怪談について
 2 「北川町さんの話」・199
 〔紫宸殿を模した雛餅〕
 〔御着衣の係り〕
 〔浮世絵の美男〕
 3 「牡丹灯籠のお露さん」
 〔みの亀の住む大池〕
 〔倉がみんな鳴出す仕掛〕

おわりに

その他の詳細情報

販売価格 1,400円(税込)