昭和50年初版 A5判 P226 全体に経年による少ヤケ、少汚れ 帯スレ、背ヤケ 函背ヤケ 天地小口および巻頭数ページ時代シミ
昭和50年初版 A5判 P226 全体に経年による少ヤケ、少汚れ 帯スレ、背ヤケ 函背ヤケ 天地小口および巻頭数ページ時代シミ
澁澤龍彦の評論・エッセイ集。
三部構成のうち第一部は美術評論、第二部はジャンルを定めない文集、第三部は書評・作家論を収録。
“薄明の芸術を語り、赤茶けた砂漠の国に架空庭園を訪ね、なつかしさの情緒に汚染されない純粋透明な無機質の物体を愛でる……。価値観の錯綜する現代にあって、常にその永遠性を思索する澁澤龍彦の世界!!”(帯文)
目次:
【I】
ビザンティンの薄明 あるいはギュスターヴ・モローの偏執
キリコ、反近代主義の亡霊
幻想美術とは何か
【II】
千夜一夜物語紀行
フランスのサロン
オカルティズムについて
シェイクスピアと魔術
「エクソシスト」 あるいは映画憑きと映画祓い
毒薬と一角獣
絵本について
聖母子像について
過ぎにしかた恋しきもの
雪の記憶
読書遍歴
【III】
岡本かの子 あるいは女のナルシシズム
魔道の学匠 日夏耿之介
琥珀の虫 三島由紀夫
花田清輝頌
藤綱と中也 唐十郎について
未来と過去のイヴ 四谷シモン個展
金井美恵子『兎』書評
中井英夫『悪魔の骨牌』書評
江戸川乱歩『パノラマ島奇談』解説
「小栗虫太郎・木々高太郎集」解説:
唐十郎『盲導犬』解説
アルティストとアルティザン 池田満寿夫について
あとがき
初出一覧