1987年 四六判 P248+索引P6 帯・カバー僅スレ、僅イタミ 天時代シミ、小口シミ汚れ
1987年 四六判 P248+索引P6 帯・カバー僅スレ、僅イタミ 天時代シミ、小口シミ汚れ
“音楽は沈黙によって息づいている
音楽自体が……
それを越えると沈黙しかないあの極限へ向かっている
それこそ音楽の最も内密な本質が隠されている所だ
音楽は自らが生まれ出た沈黙へ
自らを否定するかにみえる沈黙へむかう”(帯文)
小説や絵画などを引き合いに出しながら、ドビュッシーとその音楽を緻密に解析し、哲学的・文学的に讃美する評論。
目次:
序 ドビュッシーの音楽における生と死
【1 衰退】
向地性
海の深さ、波と噴水、雨
グリザユと霧
阻止された生成、澱む水
運動: 旋回について
前奏曲、さえぎられたセレナーデ
正午の瞬間
【2 実在】
光と高さ
空間と遠景
客觀性
直接性、物自体
点描画法、不連続と形式
【3 出現】
水に映る影
ほとんど無なるもの、風と雲
メリザンド、最後のピアニッシモ
最初のピアニッシモ
喜びの島と消えゆく出現
束の間の出合い
原註
訳註
あとがき
索引