2007年 文庫判 P360 天僅時代シミ
2007年 文庫判 P360 天僅時代シミ
“一八世紀初頭のある日、パリの労働者街の猫がのこらず殺された、と記す印刷職人の手記は、何を物語るのか。
史料の奥底に隠された大革命以前の人びとの心性に、わずかな手がかりをもとに犯人をつきとめる名探偵のような鮮やかな推理で迫る。社会史研究の先駆的達成と評価 される原書から、中核的論文四本を抜粋して収録。著者自身による解説も兼ねた「第三版への序文」を付す。 ”(カバー袖紹介文)
目次:
第三版への序文
農民は民話をとおして告げ口する ―マザー・グースの意味―
労働者の叛乱 ―サン・セヴラン街の猫の大虐殺―
作家の身上書類を整理する一警部 ―フランス文壇の分析―
読者がルソーに応える ―ロマンティックな多感性の形成―
原注
訳者あとがき