2012年 文庫判 P214 帯背僅ヤケ カバー僅イタミ、角僅折れ跡
2012年 文庫判 P214 帯背僅ヤケ カバー僅イタミ、角僅折れ跡
オカルト、差別、都市伝説―
民俗学から怪異を読む”(帯文)
“科学技術の発達した現代の都市社会においても、人々が強い関心を寄せつづける、妖怪・オカルトなどの「不思議な現象」。そのような心の源流にあるのは、いったい何なのだろうか。脈々と生き続ける、日本人の隠れた意識を探り当てるのに、民俗学はすぐれた力を発揮する。本書は、民俗学の入門的な知識と、学問としての流れをはじめの一歩から解説。さらには、エンガチョ、消えるタクシー客など、都市のフォークロアに適用して、身近な「怖さ」の裏にひそむ非合理的思考や神秘主義へのあこがれを読み解き、現代の民俗学の可能性を探る。 ”(カバー裏紹介文)
目次:
I 民俗学とは
民俗学の流れ
現代社会とフォークロア
「都市」へのアプローチ
ハレとケのとらえ方
気離れと穢れ
私と民俗学
II 都市が秘める力
「都市」への誘い
「都市」の語り出すフォークロア
「不思議な場所」のテーマ
怖さはどこからくるのか
III 再生への願い
ケガレとキヨメ 44
「白山《しらやま》」の意味
シラと再生
白比丘尼の長命
「白」のもたらすもの
熊野とシラ
生まれ清まり
IV 現代民俗学の可能性
「世の終わり」のフォークロア
「不可思議な心意
流行神と祀り棄て
あとがき