昭和47年 A4判 P439+あとがき ビニールカバー欠 函背少ヤケ、角イタミ 帯から端にかけてヤケ 本体背少ヤケ、少時代シミ
昭和47年 A4判 P439+あとがき ビニールカバー欠 函背少ヤケ、角イタミ 帯から端にかけてヤケ 本体背少ヤケ、少時代シミ
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“江戸時代のデザインを系統的に羅列・解説した図録といったものでなく、型破りに江戸時代のもった造形の真をついたエッセーである。”(帯文)
絵画や印刷物の図案はもとより、建築、工芸、墓、絵地図、菓子、角力、政治に至るまで……さまざまな分野にわたる、広義の“江戸のデザイン”について、草森紳一が紹介、鑑賞する。
雑誌『デザイン』昭和43年9月〜46年2月号に連載されたものをまとめた一冊。
装幀:横尾忠則
目次:
口序
小判 太陽の審判
詩仙堂の扁額 自戒の多発
欄間 余分であることの卑猥
砂雪隠 野趣の洗練
墓 鳴呼悲しき哉の構造
黄表紙の山東京伝 軽業の綱の上なる意匠
江戸広告文学 嘘は申さぬという論法
江戸双六 人生の模擬試験
花合せカルタ 闇の中の豊麗
江戸千代紙 怨みの光彩陸離
絵地図 掌中の世界征覇
大名行列 勃起する権威
から傘 自然との大喧嘩
手拭かぶり 安価な奢侈
きもの いわば裸同然の機能
歌舞伎 「鬼一法眼三略巻」の場合(加賀山直三、草森紳一)
伊織の干菓子 三月には三月の心
角力 円の中の絶頂
文身 人格の交代劇
やくざ その無法の法
花押 瀕死の象徴
船印 風の中の春日大明神
幕藩体制 組織力学としての大名配置
七面鏡の徒労 ある種のあとがき