1997年初版 文庫判 P565+付録P5 カバー少汚れ、背ヤケ 小口ヤケ、時代シミ 末尾数ページ下端少凹み
1997年初版 文庫判 P565+付録P5 カバー少汚れ、背ヤケ 小口ヤケ、時代シミ 末尾数ページ下端少凹み
“この世ならぬ美への憧れ、だが地上にその希いを適える術はあらかじめ失われているのだ……。未完の傑作『蒼白者の行進』、北軽井沢を舞台にした奇蹟の消失劇『光のアダム』、短篇『重い薔薇』『薔薇への遺言』、来歴を鏤めた『薔薇の自叙伝』等を収録。手を一閃して、虚空から花を掴み出すひと、流薔園園丁の供物。”(カバー裏紹介文)
目次:
【蒼白者の行進】
序章
{月蝕の狙撃者/恋するアンドロイド/透明な手錠/漂う骨たちの対話/「ここでは何も起らない」/毒草園の朝食}
第一章 {アルテミスの遠矢/無言者、もしくは蛇の婚/凍りついた王国の中で/仮面者の登場}
第二章 {ソドムの回廊/ゴモラの城館/黒い谷の底で}
【デウォランは飛翔したか】
{デウォランは飛期したか/〈あとがき〉/後記}
【光のアダム】
第一章 {1 双児座の森/2 甦る館/3 瀬良家の神話}
第二章 {4 贋のヘルマフロディット/5 時間の翼を持つ少年/6 緑の屍体置場}
第三章 {7 瀬良家の聖杯/8 異次元の入口/9 宝石と人魚/10 抜け穴と裸}
第四章 {11 悪夢と炎色反応/12 月との戯れ/13 光のアダム}
エピローグ・堕天使園にて
あとがき
【重い薔薇 薔薇への遺言】
{重い薔薇/薔薇への遺言/暗号と暗合/薔薇の自叙伝―自作解説}
解説(笠井潔)/解題(本多正一)
付録:「さようなら」のない思い出(山本美智代)/オーパス・ワンあるいはエストラゴン・オゥ・ヴィネーグル(金澤裕史)